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リモート時代のチームコミュニケーション

こんにちは、「笑顔工学」の専門家、木村光範です。
笑顔工学って何??という方は、ぜひ自己紹介をご覧ください!

以前、リモートワーク時代の絆づくりとして、雑談の効果、という記事を書かせていただきました。

この記事では、リモート環境でも「雑談」が組織の一体感や創造性を高めるキーポイントになるとお伝えしました。
今回はその続編として、なるべく特別なツールに頼らず、リモートコミュニケーションをより充実させるための具体例をいくつか挙げてみたいと思います。ポイントは「シンプル」「今すぐできる」「リーダーシップが大事」です。

「あえて短時間の定例」を増やす

雑談の時間を意図的に増やす のが重要だとわかっていても、忙しい現場ではなかなか難しいもの。そこで提案したいのが、あえて短時間の定例ミーティングを増やすという方法です。

1日5分でもいいから、定時にミニミーティング

  • 例えば、朝9:00に5分間だけビデオツール(Zoom/Meetなど)をつないで「おはようございます」の一言を交わす。

  • 話すのは「今日やることを1フレーズずつ共有」と「昨日嬉しかった出来事をひとつ」。
    → 短時間だからこそ集まりやすく、逆に5分しかないなら雑談が無駄にならないという安心感もあります。

夕方の「ラストチェックイン」でゆる雑談

  • 15:55〜16:00くらいに、同じく5分だけ集まり、「今日はどんな1日だったか」「明日の予定」を一言ずつ共有。

  • 必要なら雑談が盛り上がっても、強制参加は5分のみ。続けたい人だけ数分延長。
    → 人によっては「ここで終わりにしよう」と区切りがつき、リモートの「だらだら仕事」を防げます。

リーダーが「1日5分だからこそ意義がある」と率先して参加し、軽快に仕切ると、メンバーも「こんな短時間なら参加できる!」と気軽に集まりやすくなります。

一緒にいなくても「おしゃべり感」を出す方法

リモート下ではリアルタイムに話す機会が限られがちです。しかし、ツールがちょっと整っていれば、同期的か非同期的かに関わらず感情をシェア できる場を作れます。

「10秒音声メッセージ」でご挨拶

  • テキストチャットだけ だとどうしても淡泊になりがち。

  • そこで、朝や昼の隙間に「10秒程度の音声メッセージ」をチャットアプリ(TeamsやSlackのボイスメッセージ機能など)で送ってみる。

    • 例:「おはようございます!今日も暑いですが頑張りましょう〜」

    • 例:「お昼休憩入りました!みなさん何食べるのかな?」
      → これだけで「声」が伝わり、相手がどんなテンションか感じられて、ちょっとした「雑談」に近い空気が生まれます。

リーダー自身が音声メッセージを積極的に使うと、「こういう使い方もアリなんだ」とメンバーが真似しやすくなるのでおすすめ。

「部屋の背景ショット」で今を共有

  • ビデオ会議ツールで画面をつなぐとき、時々「バーチャル背景」をオフにして自室や職場の様子をチラ見せ。

  • リモートワーカー同士でも「へえ、そんな場所で働いてるんだ!」と話のネタになります。

先にリーダーが「背景が散らかっててもいいんだよ」「オフの日着みたいな格好でもOK!」とゆるい空気を作ると、部下も気軽にカメラオンしやすいです。変に見栄を張らず、むしろ身近さを出すと、雑談が生まれやすくなります。

ペアを作って密なコミュニケーションを狙う

大人数での雑談が苦手な人もいますし、何より忙しいと「全員集合」はなかなか厳しい。そこで、ペアを組む仕掛け を取り入れるのはいかがでしょう。

ランダム2人組のスピードネットワーキング

  • 以前の記事で「シャッフル雑談朝礼」のような仕組みを紹介しました。あれをもっとカジュアルに、小さなペア単位で行うやり方です。

  • Excelなどで無作為に組み合わせておき、「今週はこの2人で5分の雑談お願いします!」とリーダーが促すだけ。

  • 5分経ったら各自のチャットで「楽しかった〜」と書くなど、ほんの一言の反応を共有。
    → 無理なく少人数で話せるので、日々の思わぬ情報交換やアイデアが生まれるかも。

「バディ制度」でお互いを励まし合う

  • 部署をまたいで、2人1組の「バディ」を作り、 「1週間または1ヶ月ごとに進捗や悩みを共有し合う」 という制度にする。

  • チャットかビデオ通話かは当人同士に任せて、最低10分は話そう とだけ決めておけば、業務上の壁を超えた対話が増えます。

  • 「業務連絡ではなく、相手の近況を聴く」ことを重視すると、雑談に近い温かいやり取りが自然に芽生えます。

バディやペアを組むときはあまり干渉せず、「ゆるく続けてOK」という文化を作ると息苦しさがありません。結果として続けやすく、雑談文化が生き生きと育ちます。

「感謝」を共有するハードルを下げる

リモートだと、ちょっとした「ありがとう」が言いそびれられがち。感謝を言葉にするのが当たり前 になるよう、気軽に書き込みできる仕掛けを作ると雑談量も増します。

チャットに「#感謝」チャンネルを設置

  • 気軽に「○○さんが助けてくれました、ありがとう」「××さんのアイデアに刺激を受けました、ありがとう」などを書ける場所。

  • 文章が長くなくていいし、スタンプ1個でもいい、というルールにすれば気軽さが増します。

  • これを眺めているだけでモチベーションが上がる人も多いので、雑談よりもさらにカジュアルに書きやすい仕組みです。

「感謝のミニスピーチ」を定例に入れる

  • 週1回の定例ミーティングなどで、1人30秒ほど「ありがとうスピーチ」をする時間を設ける。

  • たとえば「今週、業務フォローしてくれた○○さんに感謝」と発言。発表者以外が“拍手”やリアクションを送り、一言添えて終わるだけ。
    → たった数分なのに、チームの空気がガラリと温かくなる効果があります。

リーダー自身が「誰かを讃える」習慣を持つと、自然とメンバーも他者に感謝を伝えやすい雰囲気を感じます。リーダーは「感謝リーダー」になりましょう。

 「シンプルな一歩」で、雑談と笑顔を広げよう

  • 毎日5分の定例 をあえて挟んで雑談を誘発

  • 音声メッセージ背景ショット で日常感をシェア

  • ペアやバディ制度 で密なコミュニケーションを作る

  • 感謝を言い合う 場をシンプルに設ける

どれも 特別なツールはほぼ不要 で、すぐに始められます。大掛かりなメタバースや複雑な仕掛けは運用が難しく感じる方もいるでしょうが、上記のような「小さな工夫」なら誰でも気軽に実践できます。

雑談や何気ないやり取りが増えると、結果的に仕事の相談もしやすくなり、意外なアイデアも飛び交うようになり、チームの一体感が高まります。その空気こそが「笑顔の組織」を育み、リモートワークでも成果を伸ばす秘訣ではないでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本記事が「よし、やってみようか!」と思わせるきっかけになれば嬉しいです。ぜひ皆さんの取り組みや感想をコメントでシェアしていただければ幸いです。

一緒にシンプルで温かいリモートコミュニケーションを作り上げていきましょう!

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