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AIと遊ぼう!思考を楽しく増幅させる新しい対話術
こんにちは、「笑顔工学」の専門家、木村光範です。
笑顔工学って何??という方は、ぜひ自己紹介をご覧ください!
今回は、生成AIを使った「思考の遊び方」をご紹介します。AIを「思考の遊び相手」として活用することで、日常の課題やビジネスの壁を乗り越えるための新たな視点を見つけるヒントになるはずです。
東京青年会議所の例会に行きました
先日、私が40歳まで活動していた公益社団法人東京青年会議所(JCI東京)の11月例会に顔を出しました。会場は、神田明神の中にある立派な 神田明神ホール。以前からホールの存在は知っていましたが、実際に入ったのは初めてで、その荘厳さと近代的な設備の融合に感動しました。
神田明神の空気感を感じつつ、講演を聴けたのは素晴らしい経験でした。
卒業してもう9年経ちますので、現役メンバーも殆ど存じ上げないのですが、後輩たちが一生懸命活動をしているのを拝見し、日本の将来は青年世代にかかっているなあ、と深く実感しました!
さて、その例会で、青年会議所の大先輩でもあり、東京商工会議所の委員会などでもご一緒する機会のある、アチーブメント 青木会長の講演を聴きました。
講演では、特に「富の源泉は思考だ」という言葉が心に響きました。自分のこれまでの経営経験や、笑顔工学の研究でも、深い思考が成長や突破口を生む瞬間を何度も経験しています。とにかく考え尽くすことが本当に大切だと実感しています。
AIによって、考える力が阻害される、などという意見もありますが、私は逆のことを考えています。昨今使われるようになってきた生成AIをうまく使えば、人間が「深く考える」ための遊び相手になってくれます。楽しみながら思考を深められる、最適なツールとなり得る、ということを実践しています。
今回の記事では、そんな使い方について少しだけご紹介します!
生成AIで「思考を広げる」ってどういうこと?
ChatGPT、Perplexity AI、Claude、Gemini、Copilotといった「生成AI」は、質問を投げかけるだけで幅広い視点からの回答を得られるツールです。
データをまとめる、文章を校正する、などにも便利に使えますが、「思考」ということに、これら生成AIを使うと、一人で考えているときには思いつかないアイデアや発想が得られます。
例えば、以下のような使い方が可能ですね。私も日々使っています。
日常的な疑問を解決:「この問題、他の業界の視点ならどう解決する?」
未来を予測:「10年後、この課題はどう変化している?」
理念を伝える新しい方法:「このアイデアを物語にするならどうなる?」
ここで重要なのは、質問に「背景」をしっかり入れ込むことです。たとえば、「会社概要」「私たちの会社で直面している具体的な課題」「過去の経験から学んだ教訓」「自分の人生観」などを付け加えることで、生成AIからより深みのある答えを引き出すことができます。この点については、いつかまた詳しく取り上げますが、ぜひ一度試してみてください。
生成AIを「思考の遊び相手」にする実例
ここでは、私が実際に生成AIと対話して得られたアイデアをいくつかご紹介します。
1. 業界を越えた視点を引き出す問いかけ
問いかけ:
「介護業界で、スタッフの働きがいを向上させる方法を考えています。もしエンターテインメント業界の会社がこの課題に取り組むとしたら、どんなアプローチをするでしょうか?」
生成AIの答え:
エンターテインメント業界のノウハウを活かし、「スタッフの表彰イベント」や「ゲーム感覚で行う業務トレーニング」を導入するという提案を得ました。例えば、業務達成度をポイント化し、特典を設けることで楽しく働ける環境を作るアイデアです。視点を変えることで、これまで考えもしなかった発想に出会えます。
2. 未来を予測する問いかけ
問いかけ:
「私たちの環境問題について、10年後の未来を想像してください。技術の進化、法律の変化、消費者行動の変化を考慮しながら、どうなるか教えてください。」
生成AIの答え:
「再生可能エネルギーの普及が進み、製品のライフサイクルが循環型になる。企業がサステナブル経営を進め、消費者もエコフレンドリーな選択を重視する」との未来予測が得られました。ここから「自社の技術をどこで活かすか」を考えるヒントになります。
3. 理念を伝える新たな方法を考える問いかけ
問いかけ:
「私たちの会社の理念を子どもにもわかる形で絵本にするなら、どんなストーリーになるでしょうか?」
生成AIの答え:
「未来の町を笑顔で満たすために、森の仲間たちが協力して目標に挑む物語」を提案。これを基に、「理念を共有するイベント」として活用する可能性も見えてきました。
生成AI 各ツールの比較とユニークな強み
さまざまな生成AIを試してみた結果、有料・無料でも大きく違いますが、概ね以下のような特徴が見えてきました。
ChatGPT:総合的なバランスが良く、アイデアの深堀りに最適。特に企業全体の戦略的思考に役立つ提案が得られました。
Perplexity AI:情報収集に強く、事例やデータに基づいた提案が豊富。
Gemini:最新技術を活用したアイデアが得意。
Copilot:クリエイティブな課題やプログラミングサポートに優れ、効率的なアイデアを提案。
Claude:感情に寄り添う提案が得意。ストーリーテリングやコミュニティ形成に関する具体的な施策が特徴。
生成AIには無料と有料版があり、有料版は長文や複雑な要望に応えやすいのが特徴です。有料になると、さらに高度なモデルが使えることもあり、回答の精度も上がってきます。
試しに無料版から使い始めて、気に入ったら有料版に切り替えても良いでしょう。
だいたい、有料版は月額3,000円程度が多いと思います。3,000円で新入社員が雇えると考えれば、何人か雇ってみても良いかな、とも思いますよね。
出てきた答えが満足がいかない場合、さらに追加で問いかけてみてください。他の生成AIの答えをはりつけて意見を求めてみても良いかもしれません。
楽しく思考をする際の、ブレインストーミングの手助けにもなりますよね。ぜひ、思考のお供に、生成AIを活用してみましょう。
文字を打つのが苦手な人は、音声入力などを使うと便利なこともあります。音声合成と組み合わせれば、会話している感じで思考を深めることもできます。
皆さんもやってみてください!
生成AIは簡単に利用でき、思考を広げるのに最適なツールです。例えば以下のプロンプトを使って、自分のテーマについて対話してみましょう。
視点を変える
「私の課題に全く異なる業界が取り組むとしたら、どんな解決策が考えられますか?」未来を想像する
「この問題が5年後にはどのように変化するか、技術や社会のトレンドを基に予測してください。」理念を発展させる
「この理念をもっとクリエイティブに発展させるとしたら、どんな表現がありますか?」
おわりに
生成AIは「思考を増幅させるツール」として非常に有効です。私は「千年企業」の研究をしていますが、企業が永続するためには、公利公益の視点や 変えてはならない軸(理念) に加え、 時代に応じた変革(革新) が不可欠ででした。これを踏まえると、AIとの対話が新たな価値創出やイノベーションの扉を開く鍵となると実感しています。公利公益の視点や、理念などについて生成AIに「背景」として与えつつ、革新的なアイディアを出す手助けをしてもらうのが良い使い方のように思います。
ぜひ、生成AIを使って「思考の遊び」に挑戦してみてください。得られた気づきをメモし、日常やビジネスの改善に役立てましょう。
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