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こんにちは、「笑顔工学」の専門家、木村光範です。
笑顔工学って何??という方は、ぜひ自己紹介をご覧ください!

私が住み暮らし働いている東京都荒川区で、荒川区青少年委員を拝命している関係で、先日の「成人の日」に挙行された「二十歳のつどい」のお手伝いに行ってきました。

青少年委員になって9年目、ずっとお手伝いさせていただいています。
最近では、やんちゃな二十歳も少なく、大きなトラブルも無いことで、ほっと胸を撫で下ろす毎年になっています。トラブルを求めるわけではありませんが、少々大人しいのかもしれませんね。

この記事では、二十歳のつどいをきっかけに、「節目」を大切にする意味を考え、節目を活かす、ということを書いていきます。
人生やビジネスにおける「区切り」をしっかり意識するかどうかで、得られるエネルギーが大きく変わるのではないでしょうか。そんな記事にしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

ところで、なぜ「二十歳」を祝うの?

「二十歳」の扱いが変わらない理由

ご存じのように、2022年から日本の成人年齢は18歳に引き下げられました。では、1月の成人の日にやっていた「成人式」はどうなるの? と疑問を持つ方も多いと思います。
実際、私の住む荒川区でも「二十歳のつどい」という名前で、20歳を祝う行事が継続していますし、全国的にも、ほとんどの自治体が、18歳ではなく、20歳を祝う取り組みをしているようです。

上記の記事にもある通り、18歳は受験や就職など大忙しの真っ最中という事情もあり、「20歳で改めてお祝いしよう」という慣習が根強く残っているようです。また、飲酒や喫煙が解禁される年齢は依然として20歳なので、社会一般のイメージとしても「大人になる一区切り=20歳」という感覚が抜け切れていないのも理由の一つでしょう。

「二十歳のつどい」を手伝ってみて感じたこと

「二十歳のつどい」では、今年も式典後に公園でシャッターを押したり、インスタントカメラで撮影した写真をプレゼントしたり、というお役をさせていただいていました。
久しぶりに再会した友だち同士が「久しぶり!」と盛り上がっている姿を見ると、やはり、20歳というのが、子供から一人の大人へと意識が切り替わる節目として強く機能しているのだと感じます。
「今までとは違う大人の責任を持っていこう」という想いを、仲間同士で共有できることに意義があるんですね。この「仲間と一緒に区切りを祝う」感覚こそ、人生のいろんなステージで大きな力になるのだと思います。

節目がもたらす力とは?

節目(区切り)は、単に「お祝い」をするだけの行事ではありません。心を切り替え、「自分は今どこに立っているのか」「過去を振り返り、これからの未来をどうするか」を考えるための仕組みだと言えるでしょう。

  • 自分の成長や環境の変化を客観視できる

  • 周囲の仲間や家族に感謝を伝えやすい

  • 今後の目標や生き方を明確にしやすい

こうした効果が、節目をきっかけに強く得られるわけです。

企業でも同じ! 周年行事の効果

20歳の節目が若者にとって強い意味を持つように、企業にも「節目」があります。たとえば、創業10周年、50周年、100周年・・・など、キリのいい年になると記念行事を行ったり、シンボルロゴを変えたり、大々的なキャンペーンを打ち出したりします。

  • 社員や関係者の士気向上: 「私たちの会社にはこんな歴史があったんだ」と再認識し、会社への愛着や誇りを感じられる。

  • 歴史や理念の再確認: 創業者の想いに触れ、「自分たちはこれから何を目指すのか」を再定義する絶好の機会。

  • 社外へのイメージアップ: 周年イベントを通じて、取引先や顧客に感謝の意を伝え、新しいパートナーを得るチャンスになる。

こうした効果は、ちょうど「二十歳のつどい」で得られるものと似ています。区切りがあることで、人や組織は過去を振り返り、未来への一歩を踏み出しやすくなるわけです。

二十歳のつどいと周年行事の共通点:過去と未来をつなぐ

二十歳のつどいで感じた「今までありがとう、これからもよろしく」という仲間への想いは、企業が周年行事で感じる「創業者や先輩たちが積み上げてきたものを大事にしつつ、次の時代を切り拓く」という決意と重なります。二十歳のつどいも「成人式」という形に固執するのではなく、「自分が大人として踏み出す区切りを祝う」という理念を大切にしているからこそ、名前が変わっても本質が保たれているのではないかと感じます。

区切りが「感謝」と「展望」を生む

区切りがあるからこそ、「今までの蓄積を確認し、周りの人に感謝し、自分たちの強みや欠点を自覚できる」。そして「次はこういう目標を掲げて進もう」と未来を語る・・・そんな流れが自然と生まれます。

心のリセットと覚悟

人はどうしても日常業務に追われ、惰性で動きがちです。「20歳になったら大人として行動しよう」「創業○○周年になったら、もう一度経営方針を見直そう」といった区切りは、心をリセットして覚悟を新たにする装置のようなものです。

節目を活かすためのポイント

節目を活かして、成長していくためには、経験上、下記のポイントがあると、まとめてみました。

  1. 定期的に「区切り」を設定する
    人生でもビジネスでも、意識して「この月は節目」という日を決めておくと、行動計画を立てやすいです。

  2. 過去への感謝を忘れない
    20歳で親や恩師に感謝を伝えるように、企業でも周年行事で創業者や先人、顧客、従業員へ感謝を伝えましょう。

  3. 未来のビジョンを再宣言する
    区切りに合わせて、「これからどうしたいか」を明確化し、周囲に発信すると共感を得やすいです。

  4. 理念を軸に、形は柔軟に変える
    成人年齢が18歳になっても20歳を祝うように、時代が変わっても本質を守り、形は変化させる柔軟さが大切です。企業の商品も同じで、「何を売るか」より「なぜ売るか」にフォーカスしましょう。

  5. 仲間や外部の人を巻き込む
    区切りのお祝いは、一人より多くの人と共有することで、より大きな力になります。社員、顧客、取引先を巻き込む行事にしましょう。

「周年行事」の効果

特に、会社や団体としての節目として「周年行事」を活用していくのも良いかもしれません。コストもかかりますが、ただのお祝いではなく、いくつもの効果をもたらす「起爆剤」にできると良いですよね。
○○周年、でなくても、新年会や忘年会などの行事をうまく活用している会社もあります。
以下に、代表的な効果として考えられるものを挙げてみます。

1. 組織の一体感を高める
社員同士が「自分たちの会社は長い歴史を歩んできた」と実感し、共通の誇りを共有できる絶好の機会です。日々の業務ではあまり意識しない企業のルーツや先輩たちの努力を垣間見ることで、組織の一体感が強まり、士気向上や離職率の低減につながります。

2. 外部へのイメージアップ
記念式典やイベントを通じて、取引先や顧客、地域社会へ感謝を伝えられます。メディアなどに取り上げてもらうチャンスでもあり、社会的信用度やブランドイメージの向上を図れるタイミングです。

3. 理念やビジョンの再確認
「なぜこの会社は存在しているのか?」
創業者の理念や企業の存在意義を振り返る絶好の機会です。周年をきっかけに改めて経営理念を社内外へ発信し、社員一人ひとりが使命感を再認識することで、今後の経営方針やビジョンもより明確になります。

4. 次なる目標設定
過去を振り返りつつ、その先の未来へどんな価値を提供していくのかを再度描き直すチャンスでもあります。例えば、「○○周年を機に新事業を始める」「環境配慮やSDGsの取り組みを強化する」など、企業として次のステージをどう目指すかを社内外で共有し、結束を高められます

5. 感謝とコミュニケーション
周年行事を機に、顧客・取引先・社員・地域社会など、支えてくれる全てのステークホルダーに対して感謝を表すと、より深いコミュニケーションが生まれます。特に、経営陣と社員、取引先や顧客が一堂に会して交流する場を設けると、新たなアイデアや協力関係が生まれることもあります。

このように、周年行事は企業にとっての「区切り」や「節目」を活かすための大きなチャンスです。日々の忙しさの中で見落としがちな企業の原点や使命を思い出し、新たな未来を描くきっかけとなり得るのです。

まとめ

「二十歳のつどい」は、成人年齢が18歳へ下がった今でも、多くの地域で盛大に行われています。私自身、そのイベントを手伝いながら「やっぱり20歳って一区切りとして大事なんだな」と再認識しました。そこにあるのは、法律や制度を超えた、人間の「この時期に振り返りと覚悟を固めたい」という気持ちだと思います。

企業や組織でも同じように、節目を大切にすることで、過去に感謝し、未来に向けて気持ちを整えるチャンスを得られます。周年事業なども、その一環となります。創業の理念を大切にしながら、形を柔軟に変えていく姿勢こそが、長く愛される秘訣ではないでしょうか。

ぜひ皆さんも、個人の人生でも、企業の運営でも、「節目を活かす」工夫を取り入れてみてください。意外とそこから「もう一度チャレンジしよう」とか「こっちの方向にシフトしよう」など、発想の転換が生まれるかもしれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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