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「いただきます」と言うだけで思い出せる、大切なこと◆アメブロからのお引越し記事◆
2019年1月11日~2023年11月末までのアメブロを閉鎖するにあたって、noteにいくつかの記事をお引越しすることにしました。
今回は2020年9月15日に書いた過去記事です。
映画『いただきます ここは発酵の楽園』を見ました。
本当に素晴らしかったから、一人でも多くの人に触れてほしいな。
この映画に『無関係な人』っていうのは、地球に生きている限り存在しないと思うから。
→ 公式サイトはコチラ
美しい里山で作物を育て、
本当に美味しそうに食べる子ども達。
自然栽培を扉にして、
この世界、人間というもの、
そして自分自身を探求する人々。
ずっとずっと変わらず在り続けて、
結果として私たちを支え、
生かしてくれている微生物や植物たち。
「泣かせる」ような演出なんてひとつもないのに自然と涙がわいてくるのは、
大きな自然に抱かれていたい
この世界と調和していたい
子どもはただ、健やかにあってほしい
そんな、自分でも忘れてしまっていた
人間としての本質的な願いを、
この映画が呼び覚ましてくれるからじゃないだろうか。
座って画面を見ていただけなのに、
急に不思議な感覚になって、
大切なことを思い出しました。
「私」と「世界」を隔てているものが
すーっとなくなっていって、
私の意識が世界に溶けだした・・・ような、
世界が私のなかに流れ込んできた・・・ような、
あたたかい、懐かしい感覚。
この世界は目には見えない大きな流れで
ずっと繋がって循環していて、
私もそのなかにずっといたのだということ。
生まれてから一度もその環から切り離されたことはなく、いつでも、どこにいても、それは変わらない。
だから、もし今いるところでその大きな流れとの分離を感じるなら、私がそのことを忘れてしまっているだけなんだ。
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収穫したお米に触れながら、
子ども達が話していた。
「このなかに神様がはいってるんだよ、
いっぱい」
「いっぱいの神様!」
「見えるの?」
「見えないよ」
「神様は見えないんだよ」
見えないけれど確かにそこに在ると感じて、
信じられる心が、眩しかった。
その心を、私も取り戻そう。
難しくないから。
毎日のご飯のたびに、
「いただきます」と言うたびに思い出せる、
大切な大切なことだから。
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