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ニューノーマル時代のキャリア形成 vol.3 CA編

これまでCAやパイロットという職業しか
考えてこなかった人間は(私も含め)
その職ではない「自分」に
どれだけ自信が持てるのだろうか。

今後のフライト

SNSでも現役CAたちが「フライトしたい」「半年もフライトできていない」という書き込みに対し、「元通りになるといいですね」「早くフライトできるといいですね」という一般の方のリプライがあるのは理解できる。

ただ正直今後、今までのようなフライトパターンが戻るのか、見通しは全く分からない。

さらにはCAとしての職業が必要になるかどうかさえも、考える時代が来ているのではないだろうか。

サービス要員としての業務

というのも、飛行機を飛ばすにあたって機内の保安要員としての業務は必要である。

しかし日本の伝統的な「おもてなし」「ホスピタリティ」「きめ細やかなサービス」「相手に寄り添った接客」というものが今後は表現出来なくなってくるのではと思っている。

そうなると、それをしたいと望んでCAの職を選んできた者については、CAで居る存在価値が見いだせなくなる。

つまりCAとしての職業に魅力を感じなくなる。

おそらくCAの中でも、ステイタスや自社便を割安で利用できる福利厚生を重視してこの職を選んでいた者もいると思う。

ただ、それすらも今後見込めなくなるのであれば、いったい何のためにこのCAという職を選んだのか、目標を見いだせなくなる。

もともと、CAを目指す者は前向きで努力家が多く、好奇心旺盛で多方面に興味関心を持つ者が多い。

そういったモチベーションの高い人物が(やむを得ない理由であるとはいえ)「自宅待機」「現状維持」という環境におかれることがどれだけ辛いかは想像に難くない。

そのため、今後彼ら彼女らが進む方向性は大きく4つに分けられると思っている。

今後のキャリア選択

1)現職に留まる

2)現職を続けながら、別業界への転職を考えて準備する

3)現職を続けながら、副業スキルを付けていく

4)業界には見切りをつけ、早期退職制度で退職する

およそこの選択が考えられる。

基本的に日系エアラインは、副業禁止のためこれまではCAとしての職業を退職してから次の職に移ったり、資格やスキルを身に付けて別業界に移っている者が多かった。

しかし今回は、転職や別業界のことを一切考えもせず定年までこの職を全うしたいと思っている者すらも、働く環境や価値観を変えてしまった。

そんな彼ら、彼女たちが選ぶ4つのメリットデメリットについて、次回さらに深く説明していく。

(つづく)

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