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伏見稲荷と一期一会

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僕の生活の中には、伏見稲荷大社が溶け込んでいます。平日は毎朝伏見稲荷の山をランニングするし、疲れた時の散歩として訪れたり、夜景を見に参道を登ることもあります。 早朝や夜の伏見稲…
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#エッセイ

自転車を担いだまま、君たちはどこまで登る?〜 『伏見稲荷と一期一会』〜

自転車を担いだまま、君たちはどこまで登る?〜 『伏見稲荷と一期一会』〜

人生の再スタートのため、故郷の伏見稲荷大社まで「ばあちゃんの形見の指輪を売ってもいいか」聞きに来たという、彼と出会った帰り道。

僕は、彼のことを考えていました。

「また、この伏見稲荷で会えたら嬉しいな。そのときは、少しでも彼の人生にいい風が吹いているといいなあ」

そんなことをぼんやり考えながら、階段道を下って歩く。

「もうやめよーぜぇ…」
「もう少し行けるとこまで行こうぜ!」
「さすがにキ

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「これ、ばあちゃんの形見のダイヤの指輪。今から売りに行きます」 〜『伏見稲荷と一期一会』〜

「これ、ばあちゃんの形見のダイヤの指輪。今から売りに行きます」 〜『伏見稲荷と一期一会』〜

僕は毎朝、伏見稲荷大社までランニングをしている。そして千本鳥居の階段を通り、山を登る。

いや、本当を言うと、10月半ばまで毎朝続けてたけど、その後しばらくサボって今日から再開したところです。ちょい盛りしてゴメンナサイ。

それに、毎朝は嘘でした。土日は違うとこ走ります。観光客多過ぎて。
雨の日もやってません。だって、嫌だもん。

久し振りだし、今日は山頂まではやめて四ツ辻までを目標とした。四ツ辻

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