【給付型奨学金】ロータリーグローバル補助金を手にした方法
皆さんこんにちは、こんばんは。
私は一年間、ロータリーグローバル補助金奨学生としてイギリスの大学院に留学していたのですが、今回はこのことについてお話します。
過去の多くの奨学生の方が有料でこのような記事を公開されていますが、後続者のために無料で公開することにしました。活動の励みになりますので、スキを頂けますと嬉しい限りです・・!m(_ _)m
プロフィール
留学先:サセックス大学大学院 開発系修士課程修了
授与された補助金:学費・生活費・渡航費など全額補助(給付型)
ロータリーグローバル補助金とは?
ロータリーグローバル補助金(Rotary Global Grant)は、ロータリークラブが世界中で展開する社会貢献活動を支援するための資金です。この補助金は、特定の地域や国際的な問題を解決するために、ロータリークラブが立ち上げる大規模で持続可能なプロジェクトを対象としています。補助金は、教育、健康、環境保護、貧困削減、水と衛生、経済開発、平和の促進など、幅広い分野で活用されます。
主な特徴
資金規模:
ロータリーグローバル補助金の規模は、通常数千ドルから数十万ドルに及び、プロジェクトの規模や内容に応じて異なります。
パートナーシップ:
ロータリークラブは、現地のNGOや自治体、専門機関と協力してプロジェクトを実施します。これにより、プロジェクトの効果が高まり、持続可能性も確保されます。
持続可能性と評価:
プロジェクトは単発的なものではなく、長期的に成果を上げることが求められます。事前に明確な計画と評価が行われ、終了後も効果が続くことが重視されます。
申請の要件
ロータリークラブ主導: プロジェクトはロータリークラブまたはロータリー地区が主導するものでなければなりません。
具体的な目的と地域ニーズ: 地域社会の具体的なニーズに基づき、実現可能な解決策を提供するプロジェクトが対象です。
予算の透明性: 資金の使途が明確で、適切に管理されることが求められます。
申請手続き
申請準備: プロジェクト計画書を作成し、予算を組み立て、地域のロータリークラブや地区と協力して申請書を準備します。
審査と承認: 申請書はロータリー地区やロータリー国際で審査され、承認後に資金が提供されます。
実施と監視: プロジェクト実施中は進捗状況の監視と報告が求められます。
終了後の報告: プロジェクト完了後、成果や資金の使用報告を提出します。
ここからは上記の説明に基づいて、書類の提出から合格までの実体験をご紹介します。
奨学金獲得までのエピソード
留学を検討している皆さんが最も頭を悩ませるのがお金問題なのではないでしょうか。
私もそうでした。新卒すぐでの大学院留学計画を母親に打ち明けたところ、真っ先に飛び出したのが
「アンタお金どうすんの」
でした。。
イギリスの大学院はお金が高いことで有名で、生活費・学費込みで一年間600万から1,000万円かかるとされています*。
流石にどーしよ、と思った私は奨学金を探すことに。(ちなみに探していることは親には言わず、受かったことに驚いていました。。笑)
とりあえずググってみる→Twitterを検索 というような流れで、私はこのロータリーグローバル補助金に出会いました。
調べてみると、「地区によって基準が異なる」そう。
ロータリークラブは日本全国にあり、私は東京の大学には通っていましたが実家は九州の方で、住民票もまだ移していない状況でした。
そこで、ピーンときた私💡
「私の地元は倍率少ないんじゃないか?!」
直感は大当たりでした。後から聞いてみたところ、私の地区からの輩出は20年ぶりだったそうです。ここからはどのような審査があったのかについて記述していきます。※あくまで私の地区の場合ということを念頭において下さい
どんな審査があるの?
本補助金の審査は、①地区と②中央の二つに分けられます。
大体同じような書類を提出するのですが、面接は①の時のみでした。
という状況でした。ちなみに大学院からの条件付き合格通知をもらったのは2月でした(新卒だったためconditional offer)。
受かった理由を分析
では私がなぜこの奨学金に受かることができたのか、自分なりに分析した考察をお話していきます。
①丁寧な書類作り
最初に提出をお願いされた書類の項目は、多岐にわたるものでした。履歴書に加え、以下のような質問項目がありました。
Q. なぜ大学院留学をしたいのか
Q. 大学院で取りたい授業とその理由
Q. 大学院留学をした後の目標、キャリアプラン
Q. なぜこの奨学金でないといけないのか
Q. 留学で使用するお金の予算の算出
Q. 卒業後はどのようにロータリーと関係を持っていきたいかetc…
Why大学院留学など、アカデミアに関することは大学院出願で使用したパーソナルステートメントを活用しました。
また、ロータリーがどのような事業をこれまでやってきたのか、そして私のビジョンとロータリーが掲げているビジョンのどこが一致し、どこに共感できるかなどをwebサイトで探し、文章を練りました。
大体ワードA4用紙14枚ほどに登るほど、たくさん書いて熱意が伝わるよう、提出しました。
書いていくうちに、私はこの奨学金に相応しい人物だ、と思わざるを得ませんでした。というのも、私の行った開発系大学院と相性のいい奨学金だからです。
上述した通り、重点項目は教育、健康、環境保護、貧困削減、水と衛生、経済開発、平和の促進 と設定されているのですが、国際協力系とピッタリではありませんか!
国際協力系の学問は、他の学問系と比べて利益に結びつきづらいため、本奨学金は国際開発に関心のある学生や社会人の皆さんにとって非常にありがたい存在だと思っています。
② 面接はハキハキと
面接も、事前にロータリーのWEBサイトを見たり志望動機を暗唱したりと戦々恐々としていたのですが、みなさん優しくて和やかな対話形式で進みました。もちろん日本語です!書類に基づいて面接が行われるため、そこまで不安にならなくて大丈夫かと思います。
このような感じでしょうか。自己&奨学金の特徴分析→Why私が相応しいか、ということを意識すれば功を奏すと思います。
中央の審査は書類だけで、そのあとはトントン拍子に事が進みました。
受け入れクラブを自分で見つけなければならなかったのには少し苦戦しましたが、さほど問題ではなかったです。
番外編⭐️ 現地クラブの人とのサポート、交流
合格後に晴れてイギリスに渡航したのですが、留学生活を語る上で、現地クラブのロータリアンの方々のサポートとボランティア活動などの交流は欠かせないものとなりました。
個人的な話ですが、フラットメイトと揉めて退去する際になった際も引越しの手伝いをしてもらいましたし、悩みを聞いてくれる親身なメンターがいました。
またロータリーの地域ボランティア活動にも参加し、ホームレスの方々が越冬できるように古着のコート集めをしたり、ハロウィンイベントでフェイスペインティングの係りをして、ザンビア教育支援PJの資金集めをしたりしました。
普通の私費留学では叶わなかったような地域の方々との交流やサポートが受けられますので、金銭的な援助以上に素晴らしい奨学金制度だと思ってます。
奨学金を探しているどなたかの参考になれば幸いです🍀