お金を得るとは何か教えてくれた母の一言
私の実家は小さなラーメン屋でした。
ラーメン一本で何不自由なく育ててくれた両親のことを娘ながらに尊敬しています。
中学生の時、友達と遊びにいくお金が欲しかったので、母に「5000円ちょうだい」と言いました。
その時母から言われたのは
「お母さん達が何杯ラーメン売ったら5000円になるか分かってる?」でした。
一杯560円。
5000円を売り上げるには少なくとも10杯、
材料費や人件費を含めるともっとたくさんのラーメンを作ってお客さんに食べてもらわないといけません。
私が「ちょうだい」と言って貰おうとしていた5000円は
両親が朝早くから仕込みをして、10人以上のお客さんに食べてもらいようやく得られるお金。
当たり前のことですが、当時の私はそれを理解していませんでした。
「お金を得るということがどういうことなのか」を中学生だった私に気づかせてくれた母の一言でした。