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広告プランナーのぼくが、ボランティア保険をつくった。

楽しいことをやりたいと思って広告業界に入り、広告プランナーとして企業や行政の色々な企画を作ってきたのですが、13年経ち、主体者として保険を作りました。

なんだか、とても感慨深い。

とはいえ、簡単にできたわけではなく、一年半くらいかかって保険を作りました。

本日、4月1日から、ボランティアのときの保険「しえんのおまもり」を提供開始します。


そもそものきっかけは一昨年の台風15号のとき。

被害が多かった千葉でCtoCのボランティアマッチングを行いました。たった1人で声をかけ始めたことが、地元の人の助けもあって、数百人が現地に来てボランティアに参加しました。CtoCによる災害支援は力になることを身をもって実感しました。


しばらくした後、元内閣府防災官房審議官佐々木さんと、カヤック香田さん、立石さんとそんな話をしていました。

そしたら、香田さんが「じゃあ、つくりますよ」と。

しかも、有志のメンバーで。

災害支援に特化したボランティアマッチングサービスづくりはそこから始まりました。

途中から、Readyfor CLOであり、弁護士の草原さんや、災害支援団体の調整を行うJVOAD明城さんも加入。みんなボランティアでやっているのに、さらに強力なチームに。

そして、「スケット」は完成!


が、しかし、そんなうまくいきません。

行政や関係する団体などに説明に行くと、ボランティアの時の保険がないことを事あるごとに指摘されました。

なかなか進まないなと諦めかけていたら、佐々木さんが、「ないなら、つくろう!」と言い始めました。

当時は「佐々木のおじさん、またすごいこと言うな」と思っていました。

しかし、佐々木さんは東京海上の顧問だったという立場もあるし、何より東京海上の現場にも佐々木さんは愛されていたから、東京海上の人も協力してくれはじめ、どんどん話が進んでいました。


とはいえ、まだ僕は半信半疑でした。

数ヶ月経つと、徐々にプランが出来上がっていきます。そうすると、保険を取り巻く色々な課題が見えてきました。

CtoCのボランティアを想定していたのですが、NPOなどの災害支援団体のボランティアでも、保険がしっかり対応できていないことがわかりました。

そして、何より、支援者のリスクが拭えないと、被災者にも被害があるということがわかりました。

それ以外にも、言えないことも含めていろいろな課題が浮かびあがって、いつしか「災害支援でのリスクをへらさねば!」と保険をつくる使命感が生まれていき、気持ちは本気に。


ただ、保険は調べれば調べるほど難しい。

クソ長い約款は読む気になれず、今まで難しいものとして距離を置いていたのですが、これを機に一からちゃんと読み込みました。

数十枚もあるような書類を読み込むのはそれはそれは大変でした。ただ、いつしか、そんな難しい書類も少しは読めるようになって、「これはこう解釈できるのでは?」なんてしたり顔でいえる境地に。

一方で、保険と距離を置いていた自分のような人は多い。だから、僕みたいな人でもわかる保険にしたいと思って、タイトルから、サイトのデザインまでカヤックの香田さんや立石さんと一から考えました。


そして、ようやく完成!

、、、と言いたいけど、うまくいかない。

今度はいろいろな関係団体の方々と調整。

それぞれ色々な事情もあるので、意見を聞きながら丁寧に調整していく。

そこから半年くらいはその調整、そしてデザインのアップデートを繰り返していきました。


そして、本日4月1日にローンチです。

保険の詳細は以下のnoteに書いてあるので割愛しますが、まじでいい保険になっています。


だって、1年半、超優秀なメンバーがみんなボランティアで、それでいて全力で自分の力を発揮してできたものです。

ぶっちゃけほぼ儲からない。

だけど、間違いなく災害支援をする人の助けになるものだと確信しています。


ソーシャルな活動を少なからずやってきて、偉そうに「社会課題を解決!」なんて言ってきましたけど、社会課題はそうは簡単に解決しない。

でも、これは現場にも向き合ってきたし、いろんな関係者としっかり話し合って調整してきました。

少しは世の中のためになるものになっているはずです。

参加してもらった有志のメンバーにはただただ感謝です。


<プロジェクトマネジメント>
木村充慶(一般社団法人 FUKKO DESIGN 理事)
佐々木晶二(元内閣府防災担当官房審議官)

<Web構築>
香田遼平(面白法人カヤック プロデューサー)
立石 竜馬(面白法人カヤック アートディレクター) 
片山 直也(面白法人カヤック ディレクター)

<サポート>
明城徹也(全国災害ボランティア支援団体ネットワーク<JVOAD> 事務局長)
神元 幸津江(全国災害ボランティア支援団体ネットワーク<JVOAD> 広報部ファンドレイジン   グ担当)

<法務>
草原 敦夫(弁護士)


このメンバーで引き続き、「しえんのおまもり」を広げるべくがんばります。

FUKKO DESIGN 木村

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