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「寺社巡りスタンプラリー」が個人的に最良の『休養学』だった件【新京成】

千葉県北西部を走る新京成電鉄(以下、新京成線)で、2024年9月6日から11月24日にかけて『新京成寺社巡りスタンプラリー』というイベントが開催されています。

先月、週末を利用して本スタンプラリー参加し、全8社を巡りました。
恐らく、「スタンプラリー」と名が付くイベントを完遂したのは、生まれて初めてかと思います。

今回は、スタンプラリーの感想や魅力、効能等々についてnoteしようと思います。


新京成線と『新京成寺社巡りスタンプラリー』について

そもそも新京成線とは(興味ない方は読み飛ばして可)

新京成線とは、千葉県北西部の京成津田沼駅から松戸駅を結ぶ鉄道路線です。

旧日本陸軍鉄道連隊の演習に使用された線路に端を発する鉄道路線のため、カーブが非常に多く、常に”キーキー”と線路と車輪の悲鳴が聞こえます。

そんな歴史のある新京成線ですが、残念ながら「新京成」という会社と路線名は、来年2025年3月をもって終焉を迎えます。

2025年4月より、親会社の「京成電鉄」に吸収合併され、「新京成線」という名称は消え、「京成電鉄松戸線」となるようです。

長年沿線に住む住民としては寂しい限りですが、企業のなすことですから、利用者としては受け入れるしかありません。

『新京成寺社巡りスタンプラリー』について

そんな新京成線が現在開催しているイベント『新京成寺社巡りスタンプラリー』の話です。

『新京成寺社巡りスタンプラリー』は、新京成線沿線(一部、バスや他社線利用)にある寺社8ヵ所を巡り、納経料を納めて(御朱印をいただいたうえで)スタンプを集めるというイベントです。

対象の8社は以下のとおり。

  1. 松戸神社Googleマップ
    最寄り駅:松戸駅

  2. 熊野神社Googleマップ
    最寄り駅:常盤平駅

  3. 髙靇(たかお)神社Googleマップ
    最寄り駅:元山駅

  4. 道野辺八幡宮Googleマップ
    最寄り駅:新鎌ヶ谷駅(東武アーバンパークライン乗り換え→鎌ヶ谷駅)

  5. 御瀧不動尊[金蔵寺]Googleマップ
    最寄り駅:滝不動駅

  6. 御嶽神社Googleマップ
    最寄り駅:前原駅

  7. 二宮神社Googleマップ
    最寄り駅:新津田沼駅(JR津田沼駅前バス停から新京成バス→二宮神社)

  8. 菊田神社Googleマップ
    最寄り駅:京成津田沼駅

上記寺社のうち3社のスタンプと最寄り駅設置のスタンプを押すと、「新京成オリジナル御朱印帳キーホルダー」がもらえます。

また、全8社のスタンプと最寄り駅スタンプを集めて応募用紙を投函すると、もれなく「新京成オリジナル卓上カレンダー」が後日送られてくるとのこと。

詳細は下記ページをご参照ください。

否定的だった「寺社巡りスタンプラリー」

寺社巡りスタンプラリー否定論者だった

「否定論者」というと仰々しいですが、平たく書くと、「御朱印」や「スタンプ」目当てに寺社を巡ることに抵抗がありました。

そもそも「御朱印」は納経(写経を納める)の証として授与されるものが由来という認識です。

これは、20代前半に京都を旅行した際、金閣寺ではじめて御朱印を知り、お寺の方に(御朱印とはこうこうこういうものですよ)と丁寧に説明いただいたことに端を発します。

そのため、「御朱印」目当てに寺社に行くという行為に否定的な考えを持っていました。

ましてや「スタンプラリーて……」という。。

寺社巡りスタンプラリーに参加しようと思った理由

そんな否定的だった「寺社巡りスタンプラリー」に、なぜ今回参加しようと思ったのか、ですが、正直深い理由はないです。

駅で、今回の『新京成寺社巡りスタンプラリー』のパンフレットを何気なく見たとき、

(長年この地域に住んでいるけど、聞いたことも見たこともない神社がこんなにあるのか…)

と思ったから。
理由としては、これに尽きます。

スタンプラリーの対象となる8社のうち、これまで参拝したことがある寺社は「松戸神社」「菊田神社」「御滝不動尊(金蔵寺)」の3ヵ所だけで、あとの5社については参拝したことがありませんでした。

さらに、「二宮神社」以外は、名前自体初めて聞く神社です。
長年住んでいる地域にもかかわらず、です。

否定的だった「寺社巡り」ですが、これはある意味、【地域を知ることができる良いキッカケ】だと思いました。

この地域(千葉県北西部)に長く住んでいますが、意外と地域について知らない点が多いことに最近気付きました。

僕も、もう50歳を過ぎました。
頑固ジジイにはなりたくありませんし、教養や見聞をもっと広めたい欲求もあります。

ということで、頭を柔らかくして参加を決意した次第です。

「寺社巡りスタンプラリー」は最高の『休養学』だった!

冒頭にも書きましたが、僕は9月の週末、計6日を要して8ヵ所のスタンプラリーを完遂しました。

新京成線自体が短い路線(松戸から京成津田沼まで通しで乗車しても45分ほど)なので、がんばれば一日ですべて回れなくもないです。

しかし、9月はとても暑かったことと、そもそも週末は予定もあった(スタンプラリーだけに時間を割く時間がなかった)こともあり、一日1社~3社に留めて、こまめに回りました。

「寺社巡りスタンプラリー」を終えた感想

率直に、思い切って参加してみて楽しかったです。

寺社によっては、最寄り駅から15分以上歩いたり、バスの時間を気にしたりと不便な面もありましたが、大体は駅から10分以内の場所にありました。

なにより、どの寺社もその地域に根付き、地域の人々に信仰されている感じが境内から伝わってきましたし、各寺社それぞれの歴史を知ることができました。

神道については正直疎く、仏教に関しても「詳しい」にはほど遠いレベルです。

しかし、赴いた寺社それぞれで、熱心に手を合わせる方や、七五三やお宮参りをされる方々を拝見し、知識や由来・歴史云々はさておき、日本人の心に「寺社」という存在が根付いている事実がひしひしと伝わってきました。

「寺社巡りスタンプラリー」に参加しなければ、こういったことを改めて感じることもなかったはずです。

また、3ヵ所のスタンプをいただいた際にもらえるキーホルダーは、サイズこそ小さいですし、50のおじさんがぶら下げるにはチト恥ずかしいですが、やはり実際に巡って「代価」としていただくと嬉しいですね。

『新京成寺社巡りスタンプラリー』パンフレットと御朱印帳、3ヵ所記念のキーホルダー。
ちなみに御朱印帳は4冊目。

ウォーキング×寺社参拝×フォトウォークという『休養』

ちょっと話は変わってしまいますが、数ヶ月前に片野秀樹さん著『休養学』(東洋経済新報社刊)という本を読みました。

片野秀樹著『あなたを疲れから救う 休養学』(東洋経済新報社刊)

「『休み方(=休養)』も学問のひとつとして捉えよう」と提唱する本で、なかなか面白く読ませていただきました。

本書の中で、片野さんは『休養』を7つのタイプに分けており、それぞれの休養タイプを組み合わせて『攻めの休養』を取りましょうということを推奨されています。

※各タイプや詳細が気になる方は、ぜひ本書を手に取ってみてください

今回「寺社巡りスタンプラリー」に参加してみて、まさにこのスタンプラリーは僕にとって最良の『休養学(休養モデルの組み合わせ)』だと感じました。

「寺社巡りスタンプラリー」の休養タイプ(所感)

今回、スタンプラリーに出かけた際は、毎回、愛機【Nikon Z fc】を持参していました。

ということで、「寺社巡りスタンプラリー」に該当する休養タイプは以下4タイプになると思います。

  • 最寄り駅から寺社まで歩くウォーキングは「運動タイプ

  • 寺社に参拝して見聞を広めることは「転換タイプ

  • 大抵寺社は木々に囲まれているので、自然に触れる「親交タイプ

  • 道中や寺社で趣味の写真撮影をする「娯楽タイプ

実際に、「寺社巡りスタンプラリー」中は、どれも好きなことでしたので、気持ちの面でもリラックスできました。

また、参拝中はもちろんのこと、帰宅したあとも撮影した写真を見返したり、いただいた御朱印を見たりして、心安まる時間を過ごすことができました。

神社によっては相当歩きましたし、真夏日で汗だくになり肉体的疲労も正直に言うとありましたが、全体を通してあらためて考えると『心』の良い休養になっていたなと、今振り返っても思います。

おわりに

楽しかった『新京成寺社巡りスタンプラリー』。

冒頭にも書きましたが、こういった「スタンプラリー」というイベントを最後まで完遂したのは今回が初めてだったと思います。

否定的な印象を持っていた割に、すべて集め終えた今は、やり遂げたという「達成感」で満たされております。(そんな単純な人間です……)

「新京成」という名称が間もなく無くなってしまい、果たして第2弾があるのかどうかわかりませんが、もし第2弾が始まったら、ぜひまた挑戦してみたいと思います。

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