50歳から短歌を始めてみて……【2024年振り返り】
2024年も残すところあと2日となりました。
今年も、noteさんで年末年始の連続投稿チャレンジ企画が開催されており、昨日からチャレンジに参加していました。
今回は、今年の振り返りとして、2024年から始めた「短歌」についてnoteしようと思います。
はじめに
「今年の振り返り」と書きましたが、個人的には「一日一日」「一瞬一瞬」を大事に生きているつもりで、毎日”明日が今日になるだけ”と考えている質です。
そのため、特段「あぁ、もう年末か」だとか「今年は○○だったなぁ」といった感慨に浸ることはありません。
(一応、人並みに年末年始の行事はこなしますけど……)
ただ、今年の正月に、noteの連続投稿チャレンジのお題として「2024年の抱負」について記事にしていました。
さらに、こんな記事も書いていました。
約1年が経ち、上記のような記事を書いた手前「実際どうだったんだ?」という経過報告的なことをしておこうかと思い、今回この記事を書いています。
僕は短歌をがんばった……のか?
さて、意気揚々と「50歳だけど短歌を始めるぞ!」「若いもんには負けんぞ!」と宣言したわけですが、結果どうだったのか。
一応、一年を通して、折に触れて短歌を詠んでいました。
旅行に行ったとき、心に響く景色や風景を目にしたとき、心が揺らいだとき、嬉しさ・怒り・さみしさを感じたとき……。
語彙の決して多くない小さな脳みそをフル回転させて31文字を紡いでいました。
そして毎週日曜日の早朝、『NHK短歌』で短歌の知識や技術を学び、ビビッと来たテーマがあれば投稿をしていました。
短歌を詠み始めて1年経ちましたが、「短歌は自由で敷居は決して高くないけど、やはり文学だ」ということをあらためて実感しました。
いざ、自分の考えや思ったことを歌にしてみると、限られた31音という壁がかなり大きく立ちはだかります。
無理やり当てはめたとしても、意図していたことが100%伝えられておらず、挫折することもしばしば。
そんなことが頻繁に続き、徐々に自信を無くして、ひどいときは1ヶ月近く一首も詠まなかったこともありました。
1年間振り返ってみて、圧倒的に数が少ないと自分でも感じており、反省すべき点だと思っています。
先日の短歌の番組で、俵万智さんが「まずは数をこなすこと、そうすれば自分なりの型が見えてくる」という趣旨のことを仰っていました。
本当に、そのとおりだと思いました。
それからは、毎日とはいきませんが、形にならずとも、思ったことを伝え切れていなくとも、「とりあえず作歌する」ことを心がけるようになりました。
2024年の成果
圧倒的に作歌の量が少なかったものの、2024年は『NHK短歌』に毎回ではないものの投稿をしていました。
投稿回数としては、恐らく17回だったと思います。
『NHK短歌』以外では、地元広報誌の短歌コーナーに2回ほど投稿しました。
結果ですが、まず広報誌の方は掲載なし。
そして、『NHK短歌』ですが、番組内で取り上げられたことは(当然)ありませんでした。
『NHK短歌』は、国内はおろか海外在住の方も投稿されているようなので、番組放送内で取り上げられるのはかなり狭き門です。
来年は、毎月、各選者さんのテーマに投稿できるよう、しっかりと短歌に向き合いたいと思います。
だが、しかし……。
大変光栄なことに、一回だけですが『NHK短歌』のテキストに「佳作」として掲載していただく機会に恵まれました。
選んでいただけたのは、『NHK短歌』8月放送分(テキストは10月号)、川野里子さんのお題「氷」(または自由)。
書店で『NHK短歌』のテキストを購入する際、毎回パラパラと見ているのですが、自分の名前を見つけた瞬間、飛び上がるほど嬉しかったことを今でも覚えています。
川野さんに佳作として選んでいただけた歌はこちらです。
昔、網走を旅行した際に流氷砕氷船に乗船したのですが、遥かロシアのアムール川から流れ着いた流氷がミシミシと泣き、砕かれていく様がとても印象に残りました。
その時の光景を詠んだ歌です。
2024年の最後に、なんとか自信を持って自分の歌をnoteに掲載できてホッとしています。
おわりに
短歌は本当に奥深い文学です。
ですが、個人的に、自分の思いを託したり、気持ちを形に残すには最良の手段だと思います。
僕は旅行が大好きです。
50年間(実質、旅を初めて30年ほどですが)、様々な場所を旅して、印象や心に響いた風景・光景は数多あります。
やはり、僕が詠む短歌も、自然とそれらの記憶やその時の心情がベースになっている歌が多いです。
これからも、上記に掲載した歌のように、情景や心情を綴った歌を中心に、短歌を楽しんでいく所存です。