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「お隣さん」違い

さて、昨日も母さん通院同行。

ホームに1時間かけていく→介護タクシー同乗1時間→大学病院→今日は循環器・糖尿フットケア・糖尿眼科の3科受診→介護タクシー同乗→ホームに戻り情報共有→解放というコース。

(ホーム内の診療では事足らない飽き足らないという場合には、家族が同行することになるので、そういう意味では老人ホームを選ぶときには、同行家族と通院病院からの距離と時間を考えたほうがいいと思います)

いつもはホームの車を出してもらっていたが、受診時間が早いので介護タクシーを手配(家族マター)。費用も介護タクシーのほうがホームの自費より倍くらいかかるのだけども、母曰く「車の中で、職員に聞かれてると言えないことが話せるので気が楽」とのことであった。なるほどそういう見方もあるんだな。

いずれの受診も経過観察問題なし。会計の長い列に並んでいると、母が老人ホームの訪問診療がいかに物足りないかという話をする。老人ホームからはホーム内で完結させたいので、なんでこんなに大学病院行くんだとチクチク言われる身としては、ちょっとだんだん気持ちもささくれたりする。
のではあるが、母が訴えていた足の深爪、ホームではなぜかテーピングされてたのだが、今日初めて受診したフットケアですっかり軽快。それもあって、母は大手を振ってやっぱり病院は大学病院がいい、ほんとは1日何科も受けないで、少しずつたびたび来たいとリクエストをしてきたりするのだった。高齢社会が、財政がなんて話題があり、忙しくて自分の通院もできねえ私からすると気持ちは複雑だが、母は清々したようなので、まあいいさ。

帰りの車でも、たしかにホーム手配の車では話さなかった、だれだれさんは嫁に行って苦労してみたいな世間話をしてたわけだが。おとなりさんは、と母が言う。「ヨーロッパとか出かけたりしたんだって」

え、あのお隣さんが!?私が驚くと、

それは実家のお隣さんではなく、

老人ホームの、いつも食卓で隣に座るお方の話だった。

(おおむね老人ホームの人間関係に関する話題は、食卓に一緒に座る人の四方の人のことであった)

もう、実家のお隣さんには関心ないと笑っている母。


さっき、長雨で実家の庭が小さなジャングルで、紫陽花がお隣に伸びちゃったて話、したじゃん。


母さんはやっぱり、私が知ってる実家の母さんとは違う世界にいるんだなと、感じたのであった。

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