知的障害者のオリンピック!?スペシャルオリンピックスが儲かるか深掘りした
1月30日 北海道札幌市で、知的障害者のオリンピック「スペシャルオリンピックス(SO)」のフォーラムが北海道新聞社の社内交流スペース「D-BOX」で開催された。
開催の様子は、後日道新に掲載された。
登壇者は、SO日本コーチで岩教大准教授
大山祐太さん
大山准教授の登壇中 写真
そして、2017年冬季世界大会クロスカントリースキーで金メダルに輝いた
川本麻衣さん
川本選手 2017年スペシャルオリンピックス優勝
そして、スペシャルゲストとしてリレハンメル冬季五輪金メダリストで、SO日本理事を務める阿部雅司さん(53)が登壇した。
スペシャルオリンピックスって?
そもそもスペシャルオリンピックスとはなんだろうか?
簡単に説明すると、「団体名」
スポーツを通じて、知的障害を持つ方々の自立と健康を促進することが目的の団体だ。
始まりは、1962年。ユニス・ケネディ・シュライバーが、自由に運動がする事が出来ない知的障害者に向けに自宅の庭先でデイキャンプをしたのがキッカケだ。それが発展し、国際競技を開催する。
※SOでは、ボランティア以外の参加者は全て「アスリート」と呼ぶ。
日本は、1980年からSOが開始。一時期休止になるが、復活し今日にいたる。
日本のSOは、「ボランティア」の割合が多く、世界的にも稀なケースだそうだ。
そして、北海道はスノースポーツのSOが盛んで、川本選手を始め多くの優秀な選手を輩出している。(北海道はSO設立 20周年!!)
皆んなが金メダル!特殊なルール
SOは、ルールが特殊だ。
まず、選手の症状の度合いにより、同じ種目でも組み分けがされる。これを
「ディビジョニング」という。
上位にいくと金メダルを貰えるため、自然と金メダルが乱立する仕組みだ。
何故、こんなにもメダルが乱立するのか?
それは、SOは勝つためではなく、あくまでも「知的障害者の自立支援」を目的にしているから。
資料などで、競技中の様子をみると、純粋にスポーツを楽しんでるのだ。
また、もう一つ特殊なルールがある。
それは…
これは、わざとズルして、下の組み分けに入ることを禁止するルールだ。これは、選手だけではなくコーチも同様だ。
ここが違うよ!パラリンピックとスペシャルオリンピックス
パラリンピックの方が、「勝つ」ことに重点を置いている印象を受けた。
世界と日本のスペシャルオリンピックスの広がり
国内外問わず、広がりはかなりある。
去年アブダビで開催された夏季のオリンピックスでは170ヶ国が参加。
ボランティア、選手含め3万人の方が参加した。
何故、スペシャルオリンピックスが注目されているのか?
個人的な推測だが、お金が集まりやすいからだ。
企業としては、SOに参加する事で、CSRのクオリティーを上げる事ができ、企業のイメージアップ、そして高い宣伝効果を望める。
(あくまでも、個人的な見解)
そのためか、トヨタやソフトバンクなど大手会社は、積極的に取り組んでいる。
また、五輪にくらべ、SOは開催地の誘致が簡単なのかもしれない。
まとめ
SOは、CSRとして高いポテンシャルを秘めていると思いました。上手く活用できれば、企業のイメージアップが図るかもしれません。
今すぐに儲かるコンテンツではないので、そこは了承して、長期的に取り組んでいく必要があると思いました。