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📖かわいそうだね?

ずっと読みたかった綿屋りささんの小説。「蹴りたい背中」「勝手にふるえてろ」
2作とも良かったけど「生のみ生のままで」がわたしの中ですごく思い出深く
残っていて「かわいそうだね?」を手に取った。

かわいそうだね?のハテナマークがなんか良い!

「かわいそうだね?」も「亜美ちゃんは美人」もどちらも面白かった。
主人公が頭の中でグルグル喋る様子がわたしは好きですぐに惹き込まれて
一気に読んでしまった。

「かわいそう」っていう言葉は今でも忘れられない思い出がある。隣の席の
仲良くしていた先輩が担当会社を増やされた時に「ヤダー」と言っていたから
「かわいそう〜」と言うと「かわいそうって人から言われるの嫌だ」と言われた。わたしはびっくりして「すみません」って笑いながら返したけど失礼な言葉を発してしまったんだなと今も心に残っている。

小説の中で「相手を憐れんでから発動する同情心はやはりどこか醜い」とある。
わたしは上手に「かわいそう」をまだ解釈できていないな。

本文中に「ほとんど丸刈りにするなか頭頂部の、鬼なら角が生えている部分だけ残して天然ツインテールきどろうか」の文章が好き。



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