読者感想文 〜「強み」を生み出す育て方を読んで〜
子どもが生まれてから子育て本をよく読むようになったが、私の小さな脳みそは一度覚えた事をすぐ忘れてしまう。
少し前には、1年ほど前に購入した子育て本を図書館で借りてきて、夫に驚愕されてしまった。
なので、本を読んで共感した事などを忘れないように、このnoteに「読書感想文」として記録していきたいと思う。
今回読んだのは、船津徹さんの
「強み」を生み出す育て方
子どもにどんな気質・素質・才能があるのかを、チャートを使って分析し、その結果を元に、子どもにどんな強みがあるのか、どんな習い事が向いているのかを教えてくれる。
また、分析に関わらず子育てをする上で大切な事やコツのようなものが書かれている。
前半部分に書かれているチャートによる分析等については、自分の子どもの性格を当てはめて「なるほどねーー」という程度に見ていたが、中間以降に書かれていた話の中に、興味深い内容があった。
今日はその中でいくつか、自分が覚えておきたいと感じた内容を綴っていこうと思う。
「子ども時代の競争は将来の成功に不可欠」でも、「親は勝ち負けにこだわらない」
こどもには、本気で競い合う楽しさを味わせる。
敗者となった時の悔しさで考える力を教える。
そうする事で、社会に出て負けてもくじけずに挑み続けることのトレーニングになる。
ただ、そこで親は勝敗にこだわらない。
「絶対に負けてはならない!」という親のこだわりが強すぎると、子どもに恐怖心を植え付けてしまい、競技を楽しめなくなる。
と書かれていた。
なるほどな。と思った。
元々我が家は勝ちにこだわるというスタンスではない(そもそもあまり競争事をさせてない)が、子どもがかけっこなどの競争をする時、やはり1位になれば嬉しいし、ビリになれば少なからずガッカリしてしまう。
「勝ちを喜ぶ」「負けを悲しむ」のではなく、
「やり切った事への達成感に共感する」
「負けを乗り越え、気持ちを次へ向ける」
そんな接し方をしたいなと感じた。
ゲームをやめない子には「選択」させる
「ゲームばかりしている。YouTubeばかり見ている子には…」という文の始まりを見てドキッとした。
我が家の息子は今6歳。
ゲームなんかは私より達者で、器用にiPadを使いこなし、楽しんでいる。
そして、止める時が大変。
時には泣きじゃくりながら見たい!やりたい!と騒ぐ。
本には、「いつまでやるのか決めてね」と子どもに時間を決めさせる。
約束を守らなかった場合は厳しく叱ってください。
と書かれていた。
そうはしているつもりでも、毎回約束守れず叱ってばかりになっている我が家。
ただ、もう少し息子が成長し、理性が備わってくれば、約束を守れるようになるかもしれない。
その時、親に「もうやめなさい!」と言われてやめるか、自分で決めた時間にやめたかでは、やはり本人の気持ちが違うと思う。
自分で自分の事を決めることのできる大人になるには、指示するより考えさせる育児をするというのは大いに共感できる。
いつか、泣き叫ぶ事なく、自分で決めた事を実行できる日まで、根気良く「決めさせる育児」を続けたいと思った。
子どもを暇にしない
自分がまだ小さいこどもの頃、携帯電話もなければ、パソコンを子どもが使う事もなかった。
テレビにはCMがつきもので、次のシーンを見る為にはCMの時間を待つしかなかった。
「画面(画像・動画)を見る」事は、楽しみの極々一部であり、一日中画面にかじりつくことはなく、結果的に、外でたくさん遊んでいたし、夜になり面白いテレビがなければ本を読んだり早々に寝たりしていた。
ただ、今は違う。
スマホやネットワークを使い、いつどんな時間でも面白い画像・動画を見る事ができる。
それこそ一日中画面にかじりついていても十分に楽しく過ごせてしまう時代になった。
自分の子どもにそうはさせたくない。
外でもたくさん遊んで欲しいし、本や手を動かすおもちゃでも遊んで欲しい。
色んな物事から色んな事を学んで欲しい。
多くの親はそう考えていると思う。
しかし、YouTubeというのは優れもので、頼んでもいないのに、どんどん子ども好みの動画が流れ、彼彼女たちを飽きさせる事がない。
そんな楽で楽しい遊びを抑制する為にすること、それがここに書かれていた子どもを暇にしないことだ。
我が家の子ども達も、漏れなくYouTube大好きだが、もちろん他のにも好きな事は沢山ある。
工作は大好きだし、外に連れて行けば走り回る。
他にやる事がなく、暇になった時に「YouTubeみたーい!」になってしまう気もする。
そんな時「もうYouTubeはやめよう!」ではなく、子ども達にYouTubeより楽しい何かを与えればいいのだ。
日に日に体力も知力も増す子どもを飽きさせない何かを提供するのは、大変ではある。
しかし、子どもをある程度コントロールできるのは今だけだとも思う。
あと数年もすれば、子どもも自分の時間を100%自分でコントロールするようになるだろう。
限られた育児時間、可能な限り子どもと向き合いたいな。
そんな風に思うことができた一文、一冊であった。
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