藤也タカヲ

東京の片隅で細々とイラストレーターをしています。邦ロックを主に音楽に縋ってなんとか今日…

藤也タカヲ

東京の片隅で細々とイラストレーターをしています。邦ロックを主に音楽に縋ってなんとか今日も生きてます。 ツイッターに流すには長すぎる、音楽に関する個人主観の感想や自分語りを不定期に投稿予定。チラシの裏的なnoteです。

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拝啓 社会の孤児たちへ

私は取り柄というものに関しては、人並み以下に少ない人間だ。 強いて言えば絵らしきものが描ける。今日までそれでなんとか食いつないできたが、それもおぼつかなくなって来るくらいには、これといった特技も長所もない。 自分から最も遠い"音楽"という存在 その中で「音楽」という存在は、とても貴重と言うべき大切な趣味だ。 とはいえ、楽器は尽く芽が出ず挫折し、今や楽譜すら読めるか怪しい。 極めつけにまあひどい音痴ときている。 しかし、音楽を「聴くこと」に関していえば、他では得られない安心

    • 秋田ひろむの綴る"言葉のうらはら"

      amazarashi――秋田ひろむの紡ぐ言葉は、人が自分ですら気づけない心の奥底にある不安や絶望を見つけ、詩に昇華する。 それが社会のはみ出し者たちの共感を呼ぶ。 それはまるで何も見たくなくて目を固く閉じた私たちの心の内を覗き込んだかのように、深く響く。 鼓舞が人を崖の淵の先へ 「頑張って」「一歩踏み出せば未来は明るいよ」――誰しも一度は耳にしたことのある、温かい励ましの言葉だ。 しかし、そういった言葉の裏側には、最も簡単に人を追い込む暴力性が付随していることを、自分の人

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        RSRオタクにしか伝わらない漫画

        • 七つの夏に思う、知り得ぬ景色

          amazarashiニューアルバム「永遠市」 待ちに待ったアルバムが発売になった。 アートワークに期待を膨らませ、小出しにされていた音源をあえて聴かず、発売日、いざ視聴に挑むためイヤホンとDAPを取り出したあの時間は一瞬だったが、それこそ永遠かのように、私の中で未だ余韻を響かせている。 アルバム曲「君はまだ夏を知らない」 その衝撃は唐突だった。 5曲目に位置するその曲を聴き、ああ心地よいバラードだな、と身を委ねていた私の頭を、1番サビのラストのフレーズが勢いよく殴り飛ば

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        拝啓 社会の孤児たちへ

          【自己紹介】瀕死状態のデザイナーが音楽という趣味と出会ったお話

          はじめまして。ミトコと申します。 職業的には一応クリエイターとかデザイナーとかに分類されるやつらしいですが、仕事も上手く行かない活動もパっとしないで、日々腐り続けているごく普通のサラリーウーマンです。 【デザイナーなのになんで突然音楽?】 今の職業は、もともとは趣味から転じたものでした。 まあ良くあるアレです、褒められて持ち上げられていざ仕事にしてみたら、周りが伝説のドラゴンばっかりでレベル1で挑んでボコボコにされたやつです。 そうなってくると(分かる人には分かると思い

          【自己紹介】瀕死状態のデザイナーが音楽という趣味と出会ったお話

          2021年2月4日、フジファブリックの「手紙」を聴いた日。

          音楽好きの界隈の片隅で生きる人間として、一時期邦楽界を風靡した、フジファブリックというバンドはもちろん知っていた。 「若者のすべて」「茜色の夕日」など数々の名曲を残していること、そしてその名曲を書き・歌っていた中心人物の志村正彦氏が、2009年に突然旅立ってしまったこと。 当時まだ音楽に疎かった私の耳にもそのニュースは届いてきたほどに、志村正彦氏の存在は、音楽界の失った大きなもののひとつだったんだろう。 7年前に別のバンドがきっかけで日本の音楽、特に邦ロックが好きになって

          2021年2月4日、フジファブリックの「手紙」を聴いた日。