拝啓 社会の孤児たちへ
私は取り柄というものに関しては、人並み以下に少ない人間だ。
強いて言えば絵らしきものが描ける。今日までそれでなんとか食いつないできたが、それもおぼつかなくなって来るくらいには、これといった特技も長所もない。
自分から最も遠い"音楽"という存在
その中で「音楽」という存在は、とても貴重と言うべき大切な趣味だ。
とはいえ、楽器は尽く芽が出ず挫折し、今や楽譜すら読めるか怪しい。
極めつけにまあひどい音痴ときている。
しかし、音楽を「聴くこと」に関していえば、他では得られない安心