見出し画像

【ブラタモリ放送終了⁈特別企画】タモリさんがブラブラした水戸のまち!

「ブラタモリ」が終わった…
あまりにも呆気ない終わり方で、いまだに"ロス感"もわいてこない。

来週も、また次の週も、タモリさんがまちをブラブラしているような気がする。

今回は、ブラタモリ終了企画⁈として、タモリさんがブラブラした水戸のまちをブラブラしてみました。

オープニング

放送日は2017年1月28日。

オープニングは水戸駅北口にある「水戸黄門像」前からスタート。
アシスタントは近江アナ。

水戸黄門像

この日のお題は

  水戸黄門はなぜ人気があるのか?

案内人が取り出したパネルには…

 天か下 ふたつの宝つきはてぬ
      佐渡の金山 水戸の黄門

これは、光圀が亡くなったときに江戸で詠まれた狂歌。

江戸の人たちにとって、佐渡の金山が尽きてしまうことと同じくらいに、光圀が亡くなったことは大きな出来事だったようです。

光圀は江戸時代から人気があったんですね!

 はじまりましたブラタモリ!

 水戸といえば
   偕楽園に水戸納豆、そして"水戸黄門"

 黄門様こと徳川光圀は、なぜ全国的に人気者になったのでしょうか?

 水戸の町をブラブラしながら、知られざる黄門様の姿を解き明かします〜♫

それでは助さん、格さん、参りましょうか!

あるものを最大限活用する!

水戸藩の節約精神の理由

水戸藩が、節約を重視したということも光圀人気の要因だったようです。

水戸藩には参勤交代はなく、藩主はほとんど江戸で暮らしていました。江戸と水戸の両方に家臣が暮らすため財政は苦しかったようです。
節約のため、水戸徳川家の前にこの地を治めていた佐竹氏が作った門や掘、土塁をそのまま使っていました。

タモリさんは、そのことがわかる「薬医門」を訪れました。

薬医門
(水戸第一高校敷地内)

水戸藩は、佐竹氏が治めていたときに作られた薬医門をそのまま使っていました。
水戸第一高校敷地内に今も残っています。

水戸藩が新たに作った2本の堀。
台地の南側の天然の谷と北側の天然の谷の間を掘って繋ぐことで、「あるものを最大限活用」して予算を節約しました。

北側の天然の谷
(水戸芸術館のタワーが見えます)
南側の天然の谷
(不自然なカーブになっている)


光圀が整備した水戸のライフライン

次にタモリさんが訪れたのは「笠原水源」

水戸藩は、東側の低地を埋め立てて城下町を拡大しましたが、井戸を掘ってもよい飲み水が得られず、領民は困っていました。
その状況を知った光圀は、家臣に水道の敷設を命じました。その水源となったのが「笠原水源」

笠原水源にある「竜頭栓」

笠原水源から石の水道管を地中に通して水戸城下へと水を流しました。光圀は、この工事をわずか1年で完成させました。
城下町の人々はとても感謝したそうです。

このエピソードも水戸黄門人気につながっているのではないでしょうか。

タモリさんは、笠原水源から水が湧き出す理由を解明するためこの湿地帯を歩きます。
ここは遊歩道として整備されています。

笠原水源周辺の湿地帯
発掘された当時の石の水道管

水道管は、すぐ近くの千波湖北岸の石切場から切り出した「神崎石」と呼ばれる石材で作られています。これも「あるものを最大限に活用する」という節約術ですね。

人こそ財産、水戸藩の人材育成法

次にタモリさんがやって来たのは、幕末に水戸藩が造った藩校「弘道館」

弘道館
弘道館に掲げられている「尊攘」の書


そして、弘道館の展示室でタモリさんが見たのは「大日本史」

大日本史

光圀が大日本史の編纂に力をいれたのは、学問による教育を重視していたからです。
ブラタモリでは、人材をつくる学問も「あるものを最大限に活用する」という水戸藩の精神に則ったものと説明。

光圀は、大日本史のため資料収集をすべく、全国に藩士を派遣したと伝えられ、これが、水戸黄門の諸国漫遊伝説のモチーフになったともなったともいわれます。

やがて、大日本史は水戸藩以外にも流通し、幕末になると、全国の藩校で教材として使われるようになり、光圀の名も日本中に広まり、人気はさらに高まっていきました。


最後にタモリさんが訪れたのは「偕楽園」です。

偕楽園

偕楽園を造った9代藩主斉昭は、「一張一弛(いっちょういっし)」という思想に基づいて「弘道館」と「偕楽園」をワンセットとして造りました。
「一張一弛」とは、「弓を張った後は、緩めなければダメになってしまう」という意味です。
「弘道館で緊張して勉強した後は、偕楽園でリラックスしょう!」ってことですね。

偕楽園の梅
好文亭からの見た偕楽園


エンディング

エンディングのタモリさんのコメント
〜黄門様こと徳川光圀は、城下町を広げるために独特の工夫で水道を引いたり、「大日本史」の編纂を通じて有能な人材を育成した。
人気があるのは当たり前ですね。
何なんだこの人は、と思ってたんですが、偉い人でしたね〜

いかがでしたか?
水戸のまちには、まだまだ解き明かしたい謎がたくさんあります。
いつの日か、またタモリさんが水戸のまちをブラブラしてくれるのを楽しみにしています。


【参考文献】
「ブラタモリ」角川書店 監修:NHK「ブラタモリ」制作班
「水戸光圀」童門冬二 致知出版

いいなと思ったら応援しよう!