ロックンロールミシン 形にしよう
毎日長時間、WOWOWのプロジェクトランウェイをオンデマンドで楽しんでいる。自宅にいる時に、お料理をしながら、お風呂に入りながら、絵を描きながら…
最新では、第18シーズンが始まっている。結構なご長寿番組だ。
第1シーズンから観ている。記憶に残っていたドレスや出場者もあって、初期から視聴していたことを再確認した。
出場者が制限時間内に課題の服を仕上げなくてはならない。参加者が必死にドレスを仕立てている姿が映される。アドバイザーや批評家の、厳しい非難や酷評を受け止めて、段々と成長していく。その姿で思い浮かんだ映画がある。
『ロックンロールミシン』2002年公開日本映画。行定 勲監督脚本。デザイナーズブランドを立ち上げようとする、若者の夢と現実を描いた作品。これから自分のブランドを立ち上げたい人には是非見て欲しい作品だ。
作品中の主人公たちの失敗の理由を考えて、どうすれば良かったのか?
自分だったら、どうするのか?を考えるにはピッタリな作品だと思った。
主人公がミシンに向かって服を縫い続けるシーンで映画は終わる。失敗を糧にまだまだ、終われない闘志を感じた。そんなところも、プロジェクトランウェイを観ていて思い出したところかもしれない。
ところで私はミシンといえば、匂いを思い出す。皮ベルトのカビっぽくて埃っぽい匂いに、油の酸化した匂い。
それは1935年生まれの母が嫁入り道具で持参した1950年代のミシン。台座と開き扉がついていて、椅子が収納できる足踏みミシン。かなり頑丈なため、母の亡くなる少し前まで、半世紀以上に渡り実家にあったミシンだ。まさに鉄の塊。一つの家具。母は洋裁和裁が出来たので、私の服も良く縫ってくれた。私も学校の課題をこなすために、悪戦苦闘したミシンだ。
ネット検索しても、全く同じ型のものが見つからなかったので、詳細は思い出せないが、匂いだけはハッキリと思い出す。そして、ミシンを踏む母の後ろ姿も…
形にしよう!
プロジェクトランウェイの参加者の指導役のティムがいつも言う決めセリフ。
夢を現実にするには、一つまた一つと自分の思い描くことを形にして発表していくしかない。想像だけなら誰しもが出来る。想像は思い描くだけでも素晴らしいし、思いがないと始まらない。だけど、自分なりの成功と思う形があるなら、その形を現実に形にしなければ、誰にもその成功の形は理解されないのだ。
毎日、『形にしよう』と唱えられれば、形にしないではいられない。
毎日プロジェクトランウェイを見ることで、思いを形にするべく、日々を過ごしている。
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