昨日の続き。
100年前の「検証できない」文献ばかり調べて何やってんだと思われそうだ。アントワーヌ・ベシャンのとある論文にはロス茶イルドの名前が引用文献にあったわけだが、だとするなら「彼等」はベシャンの研究を凡そ150年前にリアルタイムに知っていた。この時点で現代庶民と「彼等」には少なくとも150年分の知的格差がある。この程度の病理論が「彼等」にとってバレて困る急所の筈もなく、そして彼の理論を正確に理解したら寧ろ「病原体こそ全て」の地獄の始まりだ。「体内環境 の悪化で常在菌 は病的になる」ということは即ち、電磁波と化学物質と添加物食品に汚染された環境に生きる我々は、何が引き金になるか分からない爆弾 を注射で植え付けられていることになる。だから私は何故その"タイミング"で"その"注射をするのかを探っている。レイモンド・ライフが1930年代にラジオ波で病原体を破壊し、その知識と技術がリアルタイムで「彼等」の手に渡ったことを考えれば、「彼等」は病原体のオンオフを自在に制御可能だと想定した方がいいだろう。「目覚めた」だの言っている連中は「彼等」からすれば「まだそこ?」の愚民でしかない。我々はダンテ・アリギエーリの地獄のサークルにいる前提で挑まねばならないと考えている。
従って近代科学の黎明期から一歩ずつ追い上げていくしかないのだ。ということでビフィズス菌論文に移ろう。
気になったのはこの記述だ。
一般に、狭義にビフィズス菌とはB.bifidus(当時はBacillus属、現在はBifidobacterium属)で偏性嫌気性菌(無酸素環境のみで生息する菌⇔対義語は「好気性」:酸素環境下で生息する菌)である。現代細菌学は「偏性嫌気性細菌」と聞けば「酸素に晒されたら死に絶える細菌」だと勝手に変換する。そりゃそうだ。「偏性」の意味が「その環境だけに偏った」の意味だからだ。故に嫌気性の菌が好気性に変形するなど夢にも思わない。嫌気性/好気性両方の性質を持つ菌は「"通性"〇〇菌」と呼ばれるが、いずれにせよ野口の記述は現代の認識とは食い違う。
ビフィズス菌は今回のCOVID-19重症化抑制にも関わる。イベルメクチンがビフィズス菌の餌になるとかいう話もあったが、あの論文はBifidobacterium"属"でしか論じておらず、具体的にどの菌を対象とするか不明な上に否定的結果も出ていて結論は出ない。
まず今回はB. mesentericus fuscusとは何ぞやを調べてみた。
天下のWikipediaさんですらこの情報量だ。何かある。というかコイツはBacillus属のままなのか。ビフィズス菌との関連を連想可能だとしたらビフィズス菌がBacillus属に分類されていた時代だけだ。この「ロープ状」が何かあると思って深堀する。
枯草菌(B. subtilis)=ロープ菌=馬鈴薯菌(B. mesentericus)と繋がった。どうやら発酵の過程で糸状の粘性物質を形成する菌の一種らしい。野口もsubtiloid(枯草菌様)と記している以上、両者が形態学的に類似するのは1910年時点で認識があったらしい。だが問題はこの分類にビフィズス菌が再び参加するかもしれないという話だ。そして浮上する疑問は、何故"馬鈴薯"の菌がパン(小麦粉)を"汚染"するのか?ここでは解決しそうにないので次に行く。
納豆菌が特殊例なだけで、この糸を引く現象自体は本来人間にとって有害なはずだと思って調べたらこの記事だ。
つい最近発生した手作りマフィンの食中毒事件の話らしい。この記事の結論はセレウス菌の繁殖が原因と示唆しているが、その結論はどうでもいい。要するに
・「糸状の粘性物質=ネト」
・糖質分解性のネト(=デキストラン)と、タンパク質/アミノ酸分解性質のネトがある
・前者は無味無臭、後者は強烈臭
これが分かればいい。だがこの記事には肝腎の馬鈴薯菌が登場しない。調べていくと以下の記事が見つかった。
流石抗生物質とかいうクソな話が登場するがそれもどうでもいい(※耐性があるのは乳酸菌だけで、抗生物質で他の菌が消えたら配合剤の意味がねぇだろとコメントで突っ込まれている)。Wikipediaにも「プロバイオティクスとして探索されている」とあったが、整腸剤で実際に使用されているようだ。そしてどうやら糖化菌らしい。
糖化菌がデンプンを糖に咀嚼するお陰で乳酸菌は増殖可能、故に糖化菌と乳酸菌は共生関係にあるという話のようだ。馬鈴薯菌かつ糖化菌となると、「馬鈴薯デンプンを分解する糖化菌」となる。
恐らくFuscusは特定の株の名前を指すのだと思われるが