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虫垂の免疫学的意義

割引あり

最近執筆ペースが落ちている。いつの間にか誕生日を迎えてしまったが(34)、この大事な時期にメンタルが死んでしまい、しばらくネットを見ることさえできなかった。こんなダメダメ野郎にもかかわらず見てくれる人はいるのだから、なんだかんだ人生捨てたものではない。とはいえ、私生活上で色々とピンチに陥っているので、そろそろ生きる為に記事を量産しなければならない。この道に足を突っ込んだ以上、分からないながらも突き進むしかない。

色々同時並行ながら調べているのが虫垂炎(Appendicitis)だ。下の画像の6番の位置にあるのが「虫垂(Appendix)」であり、その炎症反応のことである。

画像:Wikipedia-虫垂
1:食道
2:胃
3:十二指腸
4:小腸(空腸+回腸)
5:盲腸
6:虫垂
7:大腸(上行+横行+下行結腸)
8:直腸
9:肛門

大腸の入り口から尻尾みたいに伸びた器官だ。長らく進化の過程で退化したリンパ組織の名残と見做され、急性炎症で腹痛の原因になる割には大した役割も持たない器官として、真っ先に外科的に切除されてしまう部位として有名だが、実は虫垂切除手術によってパーキンソン病のリスクが3倍になるなんて話もあり、更に、近 頃 は腸内環境の維持に重要な器官だとして認識が改められつつある。無論、私が記事にするからには、別に「最近」じゃねぇと言いたいからに他ならない。

虫垂周辺の拡大図を参照すると、主に回腸(Ileum)末端(Terminal Ileum)、盲腸(Caecum)と隣接していることが分かる。

「回腸(Ileum)」「盲腸(Caecum)」そして「虫垂(Appendix)」、この3つはワクチンによる傷害が頻発する部位だ。私自身の体の自己分析でも(十中八九幼少期のワクチンの影響で)回腸(右下腹部)付近が腫れあがっていて、恐らく過形成が起こっている。回腸の異常は慢性的な便秘症状や炎症性腸疾患の原因だ。長年便秘に悩まされて生きてきた。昔は下剤が手放せなかった。

私の場合はそこから肝臓にまで波及しており、出生後すぐに黄疸で隔離された事実からしてもBIND(Bilirubin-Induced Neurological Dysfunction:ビリルビン誘発性神経機能障害)の可能性も疑っている。事実、急性虫垂炎の二次的肝臓傷害の報告は少なくない。回腸と肝臓は腸管循環により解剖学的に繋がっているのだから不思議な話でもない。

(※BINDとは、赤血球の黄色色素であるビリルビンが肝臓で抱合排泄できないまま血中を循環(UB: Unbound bilirubin アンバウンドビリルビン:※アルブミンと未結合の遊離ビリルビン)して黄疸を起こしつつ、脳内に侵入して生じる器質的な障害のことである。主に言語系、聴覚系の神経系が選択的に傷害され、一方で他人との社会的交流には"問題ないことが多い"そうだが、「発達障害」の診断の中には潜在的BIND患者が多いと考えており、目下BINDの周知活動に使命感を感じている。「核黄疸」の名称を改めるべきとの状況から提唱され、それが日本で2000年代初頭に認知され始め、2020年に小児科学会から手引きが刊行された出来立てホヤホヤ概念である。)

(※そしてこの期に及んで発達障害がただの「偶発的な先天性遺伝子疾患」と考えている人間など鈍感も鈍感だ。どっかの自称キ〇ガイ医の方が薬害だと発信はしているものの、氏はメカニズムには言及しないのが物足りない所だ。が。かの赤ちゃん学会創始者、故・小西行郎教授が、"発達障害にみられる社会行動異常は、器質的障害に付随する二次的障害"だと指摘した件を考えれば、自ずと解は出ようものだ。教授は自閉症のメラトニン代謝障害に言及しており、明言はしていないが、肝臓障害の状況証拠である。従ってASDは精神科領域ではない。そもそも純粋な精神科領域の病気などほとんどない。)

そんなこんなで、回腸/盲腸/虫垂…右下腹部に位置するこれらの器官は私的に因縁が深い。要するに、

・ASDなどの「発達障害」とされるものは、実際は肝臓の器質的障害に端を発しており
・その肝臓障害は回腸/盲腸/虫垂を中心にした右下腹部の傷害に由来する
・従って急性虫垂炎がワクチン由来であれば、ASDも薬害であることになる

ということで改めて調べている次第である。






さて、今回のmRNAワクチン接種後の有害事象でも虫垂炎が報告されている。

mRNA COVID-19ワクチンに対する利点/リスクプロファイルは,非常に好ましいと認識されているが,虫垂炎は,現在,特別な興味の有害事象(AE)と考えられている。著者らは,Pfizer-BioNTechワクチンの最初の注射の 約 48 時 間 後 に,虫垂炎の徴候と症状を呈した58歳の女性の症例を記述する。腹部超音波検査で右腸骨窩と盲腸壁肥厚の液貯留が明らかとなった。外科的訪問後,コントラストによるCTスキャンは,急性虫垂炎を示唆する肥厚した壁を伴う拡張虫垂を示した。患者は上部呼吸COVID-19逆転写-ポリメラーゼ連鎖反応に対して陰性だった。臨床試験と観察研究は,虫垂炎とCOVID-19ワクチンの間の可能な関連を示唆する。本症例で報告されたTh-1駆動肉芽腫性炎症は,特に遅延または間隔虫垂切除の設定において,虫垂のまれな非特異的慢性炎症を示す。現在の小児ワクチン接種キャンペーンの観点から,著者らは,胃腸症状を有する被験者を迅速に管理し,潜在的合併症を予防するために,mRNA COVID-19ワクチンに関連する安全性プロファイルおよび潜在的胃腸AEをモニターすることを推奨した

(※注射から約48時間後(2日後)という立派なヒント(※もはや解答)があろうと、リスク/ベネフィットというミーム語を繰り返すのはもはや狂人としか言いようがないが、これは幾ら追及した所でそういう宗派としか捉え様がないのでもう諦めた(※幾ら主張しようが、N〇JM様の「根拠がない」という"根拠のない鶴の一声"に医者はコロッと騙されてくれるのだから楽なものである)。反ワク叩きは「接種後に特定疾患が統計的有意に増加しているか」のみで判断するが、前年より増加する必要などないそもそものベースラインである前年までのデータが従来ワクチン誘発性だとしたら無意味な主張である。)

回腸、盲腸、虫垂…ちょうど小腸から大腸への中継に当たるこれらの部位から思い出されるのが、MMRワクチンと自閉症の関係性を指摘したアンドリュー・ウェイクフィールドだ。氏が「児童の回腸リンパ結節性過形成、非特異的大腸炎と広汎性発達障害」と題して1998年にLancetに発表した論文、その大まかな内容は、接種から 平 均 6 日 後 に行動異常を呈した児童達に腸生検をした所、回腸の過形成、広範な大腸炎が観測された…というものだ。弁護士との利益相反やらデータ捏造やらで因縁つけられた果てに氏は医師免許を剥奪され、そんな背景で反ワク叩きが目的化しているアホがよくデマとして(※読みもせず)引用する有名な論文だが、強調部分の通り、分かる人が読めばこれ以上ない分かりやすいヒントが書かれており、むしろ「これで因果関係が分からんってバ○なんですか?」と言いたくなるレベルだ。その詳細は「"immune complex disease" AND "inflammatory bowel disease"」とでもググって頂こう。

ではワクチン誘発性疾患は全てが直接的な傷害に基づくのだろうか?必ずしもそうとは限らないというのが現在の考えである。実際の人間の実生活を加味すると、ワクチン後の傷害は大まかに以下の3経路が想定できると考えている。

①免疫複合体による直接的な免疫学的傷害(局所性/全身性)
 
※恐らくこの時点で遺伝子変異もある
②①を契機にした急性ストレス反応による内分泌的傷害(全身性/精神症状)
③②により機能低下した臓器に、負荷の高い摂食が重なるストレス反応の慢性化(全身性/精神症状/食物アレルギー/糖尿病等慢性疾患)

「感染症は実在しない」とか言いながらプロトキンワクチン信者のとある内科医が「ワクチンが死亡原因ではなく、直前に食べた食べ物のせいかもしれない」と抜け抜けとほざいていたが、強ち間違いではない可能性もあるものの、「じゃあその食べ物が致死的となるように人為的に体質を変える行為は犯罪ではないのか?」と指摘したい。厳密な"原因"など、原因の「定義」一つで幾らでも誤魔化しが可能な世界だと思う。

そして全ての栄養学は現代社会特有のこの前提を考慮しておらず、慢性病の原因を②と③の循環、つまり

1.特定の食物(PUFAや精製糖)の敵視
2.「ストレス」を精神的なものに限定

して捉えていることが分かる。

そして、遺伝子変異が親から子へ遺伝するのであれば、究極的にはエドワード・ジェンナーにまで遡らなければならない。厳密には全世界的に種痘が強制された1871年にだ。

(※その内科医に更に深堀して突っ込みを入れるなら、遥か昔の人痘接種法には、執刀医自身による接種後数週間に渡る食事・生活指導まで含まれていたわけだが、その医者本来の業務を忘れて何他人事のようにほざいてんだ?としか思わない。要するに接種後すぐは安静にしていなければならず、そのまま日常生活を送っていいわけではないことを数百年前の医師は理解していたわけだ。)

2(ストレスを精神的なものに限定)の時点で連想すべきは、血清病(=免疫複合体疾患)と急性ストレス反応の関係性である。事実、「ストレス」の提唱者であるハンス・セリエ自身がストレス反応とヒスタミン中毒、アナフィラキシーショックとの類似性を指摘しているのだ。

マーカー部分↓
「警告反応期の症状はヒスタミン中毒/手 術 ショック/アナフィラキシーショックの症状に酷似する」

…強調の意図は、ワクチン接種は元々 外 科 医の業務だったからだ。
Inoculation(植継/移植)の言葉通り、全てのワクチン接種は例外なく「異種移植Xenotransplantation」であり、中絶胎児細胞の接種は「同種移植Allogeneic transplantation」であり、外 科 手 術と捉えなければならない。
ワクチンに関する昔の文献ではoperationpracticeが頻出することからも言え、現代の文献でこれらの単語が使用されないからといって、ワクチン接種という行為の本質が変わるわけではない。

ということで、接種から発症までの時間間隔からして、此度の急性虫垂炎は明らかに血清病症状だと疑われるわけだが、それは直接原因として①と②のどちらが近しいだろうか?を考察するという誰得な挑戦である。

何故こんなことを厳密に特定しなければならないかだが、現在X(旧Twitter)の反ワク界隈は「免疫染色によって、病変部位からNタンパクではなく、提示抗原であるSタンパクを検出できれば因果関係を断定できる」という風潮になっている為である。しかし抗原単独の検出であれば傷害とは無関係な場合があり、正直因果を100%断定できるものでもないと思われるのだが、更に最悪なのは②の場合である。病理解剖医からすれば「ストレス」の一言で終わりだからだ。※とはいえ、救済制度を申請する一点のみなら厳密な医学的因果関係の証明は不要らしい。だからこれはあくまで自己満足的な追究である。

例として、接種後の心筋炎・心膜炎だ。その発症は厚労省も認める所だ。心筋細胞は(※あなたがゼブラフィッシュや新生児ラットじゃない限り)再生しない細胞として有名で、その傷害はその後一生引き摺る可能性があるわけだが、自然感染の方がリスクが高いからとお上は絶賛ゴリ推し中だ。恐らくド○ゴンボー●的に「でぇじょうぶだ!i△Sで再生させっから!」と手をこまねいているのだろう。

(※自然感染での心筋炎ホモシステイン誘発性、つまり遺 伝 的 素 因 を も つ 人 物 に 限 定されることには言及せず、更にその素因を持つ人物の接種による個別リスクには何も触れない(真実のみで真実をはぐらかす)詐欺だとすら気付かないのが医者という存在だとこの三年で知った。そりゃその素因ありの層は騒動初期に世界中で一斉に亡くなったのだから(※恐らく意図的[Part1][Part2])、性質の違う標本の比較で確率だけは上回るよね。当然薬剤が安全なことにはならないよね。)

では自然感染の心筋炎と接種後の心筋炎、これはどちらも同じ"心筋炎"なのだろうか?全ての心筋炎が全く同じ病理なわけがなく、後者の心筋炎はまさに②の内分泌性の傷害の可能性が高い。

Cadegiani, F. A. (2022). Catecholamines Are the Key Trigger of COVID-19 mRNA Vaccine-Induced Myocarditis: A Compelling Hypothesis Supported by Epidemiological, Anatomopathological, Molecular, and Physiological Findings. Cureus, 14(8), e27883. https://doi.org/10.7759/cureus.27883

「カテコールアミンはCOVID-19 mRNAワクチン誘発心筋炎の重要な引き金である:疫学的、病理組織学的、分子学的、生理学的所見に裏付けられた説得力のある仮説」

要約
 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)mRNAワクチン誘発性心筋炎は、稀ではあるが、若年男性でよく報告されている合併症である。ワクチン接種後のスポーツ選手における突然死の発生率の増加が報告されており、さらなる調査が必要である。若い男性アスリートにおける突然死の主な原因として知られている心筋炎のリスクが、コロナウイルス疾患2019(COVID-19)感染後にも増加するかどうかは不明である。これらの重大な副作用の重篤度と影響については、その主要な誘発機序を解明するための徹底的な分析が必要である。本総説では、「高カテコールアミン」状態のカテコールアミンがSARS-CoV-2 mRNAワクチン誘発性心筋炎および関連転帰の主要な引き金であるという仮説に正当性があるかどうか、またCOVID-19感染後にも同様のリスクが存在するかどうかを評価することを目的とした。

①心筋炎リスクの検出
②SARS-CoV-2 mRNAワクチン接種後またはCOVID-19感染後に同定された潜在的な変化や異常とその結果生じる事象
③最も影響を受けた集団の生理学的特徴
という3つの柱を通して仮説を構築するために、文献の徹底的で構造化されたスコープレビューを行った。

索引付きおよび索引なしの査読論文および最近のプレプリント(12ヵ月未満)を対象に以下の用語を検索した:
〇agent(薬剤)、"SARS-CoV-2 " OR "COVID-19"
〇event(事象)、"心筋炎myocarditis" OR "突然死sudden death(s)" OR "心筋炎+突然死 "または "心臓事象"、
〇underlying cause基礎原因、"mRNA " OR "スパイク蛋白 " OR "感染 " OR "ワクチン";
〇proposed trigger引き金候補:「カテコールアミン」OR「アドレナリン」OR「エピネフリン」OR「ノルアドレナリン」OR「ノルエピネフリン」OR「テストステロン」、
〇affected population罹患集団:「若年男性」OR「アスリート」

仮説を支持する根拠とデータは以下の通りである:
1.SARS-CoV-2 mRNAワクチンによって誘発された心筋炎は主に若年男性が罹患したが、COVID-19感染後にはそのリスクは観察されなかった。
2.異なる地域でSARS-CoV-2 mRNAワクチン後に心筋炎を呈した患者の独立した剖検または生検によって、一次的な高カテコールアミン状態がこれらの事象の主要な引き金であるという結論が得られた
3.SARS-CoV-2 mRNAは高密度に存在し、SARS-CoV-2スパイク蛋白はカテコールアミン産生を担う副腎髄質クロマフィン細胞で徐々に産生された
4.ドーパミンをノルアドレナリンに変換するジヒドロキシフェニルアラニン脱炭酸酵素は、SARS-CoV-2 mRNAの存在下で過剰発現し、ノルアドレナリン活性の増強につながった
5.カテコールアミン反応と安静時カテコールアミン産生は、非アスリートよりも男性アスリートで高かった
6.ストレスに対するカテコールアミン反応とその感受性は、アンドロゲンの存在下で亢進した
7.若い男性アスリートのカテコールアミン発現は、ベースラインですでに高く、ワクチン接種後に高くなり、非ワクチン接種アスリートよりも高かった。

 これらの疫学的、剖検的、分子学的、生理学的知見から、SARS-CoV-2の成分による心筋炎の稀な症例では、高カテコールアミン作動性状態が重要な引き金となり、エリート男性アスリートの突然死を増加させる可能性があることが一貫して強く示唆された。

両者の違いを要約すると、自然感染の心筋炎は「高ホモシステイン誘発性」の遺伝性+代謝性疾患、接種後の心筋炎は「副腎髄質ホルモン亢進誘発性」の内分泌性疾患だと言える。原因も機序も対象集団も異なる疾患を同じ「心筋炎」と一括りにして接種に誘導するのは、意図的で犯罪的な詐欺としか言いようがない

正直この部分だけで一つ重大な話題にすべきだと思うが、ここはあくまで接種による内分泌性の疾患の例として挙げただけに過ぎない。(最近ストレス学説ばっかり調べていたせいで)ストレスの話に逸れてしまったが、ワクチンと傷害の因果関係はこれくらい面倒だということが言いたかった。本来は血清病の一言で済む話だが、🦐バカを相手にするならそうもいかない。そろそろ虫垂の話に戻ろう。


で、これだけ盛大に横道に逸れておきながら、虫垂炎の原因は①の免疫学的な直接的傷害だというのが現時点の仮説である。その為には虫垂という器官について知る必要がある。


虫垂の免疫学的意義

長らく遠回りしたが、本記事の本題に移る。

まず、虫垂という器官はその発見から長らく役割が不明だとされてきた。医者は軽々しく胆嚢や虫垂を切除したがるが(※胆嚢なくても問題ないって、食事の脂肪分どうやって吸収するんだ?)、重要なのは虫垂は免疫器官だということだ。2014年に大阪大学が「虫垂の免疫的機能」を報告した。

大阪大学大学院医学系研究科感染症・免疫学講座(免疫制御学)/免疫学フロンティア研究センターの竹田潔教授らのグループは、私たちの体で不必要な組織と考えられていた虫垂に存在するリンパ組織が、粘膜免疫で重要な役割を果たすIgA の産生に重要な場であり、腸内細菌叢 の制御に関与していることを突き止めました。本研究グループは、実験的に虫垂リンパ組織を欠如したマウスを作成したところ、このマウスでは大腸のIgA産生細胞の数が減少し、大腸の腸内細菌叢が変化することを見出しました。IgAは腸内細菌叢の維持に重要な抗体であることから、虫垂は腸内細菌叢のバランス異常によって発症する炎症性腸疾患 の制御にも関わる重要な組織であると考えられます。今後、虫垂を標的とした炎症性腸疾患への新たな治療法の開発が期待されます。

この記事の見出しと要約を見ると、あたかも"数百年単位で無駄な器官だと考えられていた虫垂の免疫学的機能が新発見された"かのように錯覚する。(例の如く英語版との情報格差が激しい)日本語Wikipediaも、この研究の件をとってつけたように記載しており、大発見感が強調されている。

虫垂―Wikipedia

しかし確実にその認識は、よく言われる研究者と庶民との間の知的格差に基づくと直感した。この記事を読後の庶民は「虫垂は免疫器官だったのか!」だろうが、研究者は「虫垂が大腸の腸内細菌を制御しているとは!」なのだろうと。要は研究者にとって虫垂の免疫的な役割自体は常識と化しており、この研究はあくまでその詳細なメカニズムを特定したというもので、「無用の長物と考えられていた」の主語は「庶民」に限定される可能性が高いということだ。

では研究者は虫垂が免疫器官だといつから知っていたのか?まずは虫垂という器官の解剖学史を遡る必要があるだろう。

(以下何も書いてません。気力が復活すれば更新します。)

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