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星影の短歌19

雪のみち誰も守ってくれないから デストロイヤーマスクで挑む

#今日の短歌  2022/12/4

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北国育ちの私。冬は顔が痛いほどです。北国部活あるあるですが、髪が短い野球部、サッカー男子は目出し帽をかぶっていたものです。

この目出し帽。つばがあるのが正統派です。このつばのあるなしで、かなり寒さが違うと父親が言っていました。

この目出し帽。プロレスのデストロイヤーさんが同じようなデザインのマスクをしていたので目出し帽、ではなくデストロイヤーマスクとみんなは呼んでいました。

この帽子は主に男性であり、女性が使用しているのを私は見たことがありませんでした。そんなある朝、過疎地出身の職場の女先輩と話をしていました。それはあまりの雪でお化粧がぐちゃぐちゃになってしまういう会話でした。

「私は平気だよ」
「そうなんですか」
「だって。デストロイラーマスクをしてるから」
「え?先輩がですか」

うんとうなづいた彼女。どうかしたの?という顔でした。髪はソバージュで、眉をしっかり描いた彼女。色はピンクだと言いました。

「でも、人に見られたらって思いませんか」
「吹雪でそんなのわからないし。それに誰も私を守ってくれないからね」

と、最後は笑顔でした。実に豪快な先輩でした。

そうか。マスクで自分を守るんだ。と今では納得です。そんな私も早朝のウォーキングが寒いです。そこでネットで買おうと検索していますが、雪でもないので通報されそうで怖いです。

やっぱり先輩って、すごいですね。
ご愛読感謝申し上げます。

みちふむ



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