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すみやま棚田の秋、渋柿物語

澄み渡る秋空のもと夏に種をまいた向日葵や
蕎麦の花が揺れるすみやま棚田。
その風景の中に、ひときわ目を引くのが、
木寺会長の柿の木です。

すみやま蕎麦

この木は、自然の造形が織りなす芸術品のように、渋柿と甘柿の両方の実を付ける珍しい品種。

左側が甘柿、右半分が渋柿

毎年11月になると、木寺会長からたっぷりと渋柿を分けていただくのが恒例となりました。

今年は例年になく実りが多く、太陽の光を浴びて琥珀色に熟した柿の実がたわわに枝にぶら下がっています。

実が大きい干し柿ができます


干し柿づくりは、実家の母に毎年お願いしています。
今年はやろうと思っていたのですが、渋柿を先に全部渡してしまい、後で電話すると時すでに遅し、、、母が全部やっていました。一足遅かったですね

母曰く、頂いた渋柿は、竹串で実の中にある種を取り除き、焼酎でサッと消毒した後、軒先にぶら下げます。秋の澄んだ空気と心地よい風を浴びながら、干し柿作りは昔ながらの日本の原風景を感じさせてくれます。

吊るし柿
誤ってヘタを切ったら網に入れるとOKです

干し柿作りは、自然の力を借りて行う作業です。天候に左右され、干し具合も日々変化していきます。今の時代、なんでも思うようになりそうな感覚がありますが、自然の力に任せる干し柿づくりは生き方についても考えさせられますね。


干し柿作りを通して、改めてすみやま棚田の豊かな自然に感謝の気持ちでいっぱいになります。木寺会長の柿の木は、単なる果樹ではなく、地域の人々を繋ぎ、そして季節の移ろいを教えてくれる存在なのです。


12月には、すみやま棚田のイベントで、この手作り干し柿の試食会を行う予定です。地域の方々に、すみやま棚田で育った柿の風味を味わってもらいたいと思っています。


すみやま棚田の秋は、実りの秋、そして温かい人情が育まれる秋でもあります。この干し柿を通して、多くの人とこの素晴らしい季節を分かち合いたいと願っています。


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