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「蛸、出汁、生姜、のんあるこーる。」に行ってきました。

こんにちは。ミテモの高橋昌紀です。
先日開かれた、ちょっと不思議なイベントの様子をレポートいたします。

8月6日、月曜日の夜。「ちんぷん館TOKYO」という清澄白河にある貸出可能なスナックにて。
ミテモ株式会社に縁あるメンバーがホストを務める「蛸、出汁、生姜、のんあるこーる。」というスナックが開店しました。

一夜限りに現れた、夏の花火のようなスナック。
ひとりのお客さんとして、訪れてみました。

スナックのドアを入ると、そこにあるのは紛れもないスナック。
事前になんとなく聞いていましたが、まさかここまで本格的なスナックの建物だとは思いませんでした(笑)。

掲示されているドリンクメニューは
・ジンジャーエール
・ハチミツ/レモンジンジャー
・ウーロン茶 etc
となっており、お酒がありません。
店名は「のんあるこーる」なので、看板に偽りなし。

奥に進むと、浴衣に身を包んだ看板娘のさわむらさん(左)と、ママのさいとう(右)さんが笑顔で迎えてくれました。

手に持っているのは、生姜。
そう、この店の売りである採れたての生姜です。

店の奥を見せてもらうと、あふれんばかりの生姜がありました…!!

この生姜、そして蛸という食材に、特製の出汁を活かして、料理を次々と作っていく料理長は、ミテモの乾善彦さん。
熱気こもる調理場にずっくと立ち、天ぷらを次々と揚げていきます。

大葉、なす、ししとう、ピーマン、かぼちゃなどの夏野菜の天ぷらと、小エビとたまねぎのかき揚げ。
食材の素の旨味が引き出されていて、これが絶品でした。

あとは、出汁の染み込んだ高野豆腐の煮物。これまた、旨い。

また、店名にもなっている、蛸と出汁を使ったたこ焼きも看板商品。
スナックのキッチンに本格的なたこ焼き器を持ち込み、完全なるたこ焼き職人と化していました。

このたこ焼きの写真を見ていただければ、その本気が伝わるのではないでしょうか。

しかし大変残念なことに、料理をふるまい続けたご本人の写真がありませんでした。汗をかきかき、手際よく料理を仕上げる乾さんの勇姿を、どうかご想像くださいませ。

そして、ホストの最後の一人は、店のマスター澤田哲也さん。ミテモの社長です。

澤田さんは腕によりをかけて、スペシャルなノンアルコールの飲み物を提供します。

一番のおすすめメニューは、「生搾り生姜エール」。
「それって、市販のジンジャーエールと、そんなに違うのだろうか?」と、私は高をくくっていました。
おすすめだから、ということでそんなに深く考えずに、注文してみました。

グラスを手に取り、一口。
瞬間、舌に広がる、生姜の世界。
圧倒されました。

旨い。なんだこれは。
旨い。なんだこれは。
思わず、2回繰り返すほど。

…少年漫画「ジョジョの奇妙な冒険」にトニオ・トラサルディーというシェフが脇役として登場します。彼はスタンドと呼ばれる特殊な力を持っています。彼がその力を使って仕上げた料理を食べた者は、あまりの旨さに感動し、そして健康になってしまうのです。
漫画の主役の2人、東方仗助と虹村億泰はトニオの料理を食べ、旨すぎて悶絶していました。

まさに、澤田さんの「生搾り生姜エール」を飲んだ瞬間の私は、漫画の2人のような気分でした。

私が今まで飲んできたジンジャーエールとは、なんだったのか?
これこそが、真のジンジャーエールなのだ…!と。

事実、この日以来、ジンジャーエールを頼んでいません。
あの生搾り生姜エールを知ってしまうと、もはやそれ以外のジンジャーエールが飲めなくなってしまいました(笑)。

さて、この日お店を訪れたお客さんたちの様子もご紹介いたします。

スナックは1階が調理場とカウンター席になっており、階段を上がった2階が座敷になっています。

この日は、ホストメンバーの友人たちや同僚たち、あるいはさらにその友人たちや地元の方たちと、様々なコミュニティからお客さんがやってきました。
皆、料理とノンアルコールを片手に、入れ替わり立ち替わりに、談笑しています。

「スナック・バー」とは、本来は酒類は出さない店のことだそうです。

ノンアルコールを楽しみ、人と人がつながっていく。
まさに、これこそが本来のスナック。
なのかもしれません。

そして楽しく夜は更けていきました。
「蛸、出汁、生姜、のんあるこーる。」は盛況のうちに閉店となりました。

私がこの場に参加して思ったこと。
これは大人が本気を出して満喫している「ごっこ」なのだ、ということです。

最高に旨い食材を日本各地から持ってきて、手間暇かけて下ごしらえする。
スナックを貸し切りにして、マスター、料理人、ママ、看板娘として、客をもてなし、場を楽しむ。
至上なる遊びが、そこにはありました。
ホストも、客も、この遊びに酔いしれました。
のんあるこーるで。

さてさて。
またいつか一夜限りに、ミテモの不思議なお店が現れるかもしれません。
次こそは行ってみたいな、という方は、以下リンクのミテモの公式Facebookページをフォローくださいませ。こちらでイベントや企画情報なども発信する予定です。

あの生姜エール、また飲みたいな。

※本記事内の写真は、Masahiko Sugitaniさんにご提供いただきました。ありがとうございました。


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