遊びが広がる、繋がる「くっつく・あそびば」in Playful Street 2019 Winter
こんにちは!小林ひろです。
1月20日に神田錦町のテラススクエアで開催された「Playful Street 2019 Winter」でミテモが企画したイベントのレポートをしたいと思います。
ミテモが2017年夏の立ち上げから関わらせていただいている Playful Street は学びを遊びから生み出し、体験するというコンセプトのもと、いろいろなイベントが開催されるものです。
今回、私はミテモのイベント「くっつく・あそびば」に企画・制作として携わりました。
1. 遊び場ってなんだろう
プレイフルストリートの企画に関わることになって、「遊び場ってなんだろう。」って考えるようになりました。遊び場って思い浮かべると、大人になってからは海外に行ったり、映画館に行ったり、家でゲームしたり、野外フェスに行ったり、森でキャンプしたり。大人になってからは、お金も少しづつ自由に使えるようになって、いろんな体験を出来るようになって楽しいですよね。
でも、公園の砂場でお城をつくったり、外で近所の男の子たちとサッカーしたり、近所の壁に落書きしたり、学校の帰り道に水風船を投げ合ってびしょびしょになりながら帰るっていうような、子どもの頃にやったような遊びって良かったなぁなんて時々思ったりします。全然知らない子がお城づくりに参加してきたり、サッカーして転んで怪我したり、壁に落書きして大人に怒られたり、そこには予想してなかったことも起こります。子どもの頃は「遊んでいい場所」、「してはいけないこと」、「迷惑をかけること」といったことをあまり理解していなくて、ただ純粋に遊ぶことって多かったな。
もちろん、周りに迷惑をかけてはいけないけれど、最近、大人の世界って少しそういうことを気にしすぎていやしませんか!?って思うこともあるんですよね。あれ、、私だけ??
いまは公園で遊ぶにも「ボールで遊んではいけません」とか、「自転車に乗ってはいけません」、「大きな音を出してはいけません」、「保護者の付き添いのもと遊んでください」みたいな看板を目にしたりしますよね。この範囲で遊んでねっていう感覚が大きいなぁって思ったりして、少し窮屈。。。
枠組みに遊びをはめ込んだ遊び場じゃなくて、もっと遊び自体が遊び場を作ったっていいじゃないかあああ!!!(心の叫び)
という思いから、ミテモは「あそびばシリーズ」と称し、自由になんでもやっていい場をみんなでつくるということを目標に少しずつ進化してきました。
2. 遊びながら遊び場をつくる
4 回目になる今回のプレイフルストリートでは「くっつく・あそびば」と題して、遊びが自然に広がり、繋がっていくということを思い浮かべて企画したのです。この企画を作るにあたって気を付けたことは2つ。
・遊びの枠組みを設定しすぎない
・大人と子どもを区別して遊びをつくらない
です。遊び場には大人も子どもも知り合いもそうでない人もみんな区別されない、みんなで遊べることを考えていきました。また、コンセプトの核でもある、遊びが遊び場をつくるという方向性は第 2 回の「やすみのアトリエ」あたりから徐々に形になってきました。
プレイフルストリート2018Winter「やすみのアトリエ」
ここでは、休むことをきっかけに遊びが発生して、それが徐々に遊びの場所になっていきました。
第 3 回の「はみだす・あそびば」では遊びが徐々に拡大して遊び場が広がりながら作られていきました。
プレイフルストリート2018Summer「はみだす・あそびば」
なんか、「あそびばシリーズ」もいい感じになってきたな、そんな時です。
「そろそろ、マスターピース作っちゃいなよ .....!!!! 」
そんな神の啓示が降ってきたのです。(ウソ)
でも、過去の実践してきた良いところを組み合わせ、捨てるところは捨て、ブラッシュアップしつつ、アップデートしたろっていうテンションはマックス!!!そうして生まれたタイトル「くっつく・あそびば」。
ええやん。すべてが内包されている ...... !!(ちょっと意味わかんない)
くっつくと言ってるからには、くっついたり、繋がったりする仕掛けが必要だな。ふむふむ。さてさて、どうしたものか。
・・・・・実際にくっつけちゃえばいいのか・・・! テープとか紐とかでモノとモノがくっつく・・・描いた絵がなんかとくっついちゃう・・・遊びと遊びがくっついちゃう・・・!ついでに人と人もくっついちゃう・・・!(適当)
てことで、おっしゃー、紙テープやら紐やらロープやら用意すんぜ!何色がいいかな。ほえー、青も赤も緑も黄色も金銀まであるじゃないの。最近のテープ類の進化よ。迷う。決められない。
・・・・・あ、たしかプレイフルストリート開催日って近所で雪まつりが催されるんだっけ、そうか雪か、いいなあ。雪とか使えたらいいよなああ。
・・・あ、そうだ、、雪っぽくしよっかな、、うん、結構いいかも、、ということは、全部、、、、、White !!
いいね、グッドアイデア。よし、色は決まった。で、何にくっつけていこうかしら。やっぱマスターピースだし、デカいもんつくったろ!
てことで、木材で大きなタワーとボックスつくって巨大モニュメントをつくるでやんす!(人格が変わってきている。。。)
遊びをくっつけまくって、巨大なモニュメントを作っていくイメージ。こうして、大きな土台のプランは出来上がりました。そして、テラススクエアという場所はオフィス街のど真ん中。ある意味、遊びとは一番遠い場所。そこを遊びで溢れさすぜっ・・・・燃・エ・ル .....!!
3. 設営してみた
さてさて、作るものが具体的に決まってきて、あとは、ミテモクリエイターの仲間の協力のもと、材料の買い出し、そして設営をしていきました!!
インパクトォォォォ カモン・・・!
ぬおおおお・・・・!!
ビス打ってるときって、少しハイになるんです。。
これは、ボックスのための構造物。
ボックスも完成しました。
これはタワーになる支柱です。だんだん形が見えてきた。。
これは誰かが作ったふわふわベッド??
これは紙吹雪で作ったクッション。これが意外と気持ちいいいい。
色んな素材を散りばめておいて、固定はしない。みんなの遊びが素材を変えていき、場所を作るであろう!!キリッ。
出来上がりました。これ。
いい感じ!!でも疲れた。。。筋肉痛の予感。。。あとは本番の日を迎えるのみ!
4. リミッターがはずれるとき
寝坊しました。
まあ、ボランティアの高校生もいてくれることだし(毎回お世話になっております)、すまん、、少し遅れる。お昼くらいに会場に着きました。
おお、?おおおお・・・・?
なんだこれは?すでに作った時の面影は Nothing.....!!!!
なんか盛り上がってる・・・!
ていうか、紙吹雪もはや雪にしか見えない・・・!(クッション速攻で破いていったらしい笑)
これ、みんな遊びながら作ってるんだなあ、すごいなあ、なんて、しばらく外から眺めちゃいました。紙を切って紙細工を作っては、どっかにくっついてる。
テープがタワーとタワーを繋げたり、壁とタワーが紐で繋がったり、紙吹雪が広がって遊戯空間がだんだんと拡張されておるではないか!!(博士調)
子どもたちは特に積極的に素材に触れて、試しては作り、作ってはくっつけている。すごいなあ子どもの創造力。
でも、よく見ると大人も子どもに交じって一緒にわちゃわちゃしてる。。うんうん、ほんとは遊びたいんだろ、おぬしも。(長老調)
なんか大人もだんだん本気で遊びだしてるし。
これは、、、。大人たちによって徐々にテープやら紐やらが様々な箇所に張り巡らされ、子どもたちによって紙吹雪は飛び散って周りにも侵食しています・・・!(隊員調)
徐々にみんなの遊びがエスカレート・・・高橋さん・・・もはやあなたが遊び場に繋がっているよ・・・!!
夢中で遊んでいると、遊びに対するリミッターがはずれて、ちょっとこれやっちゃおうかなとか、ここはみ出しても気にしない、でも、これをやると周りを傷つけるからやめておこうとか、それぞれが考えながら、でも細かいことは気にしないっていう雰囲気が溢れてきていてとても良い光景でした。良い意味でのカオス・・・!!
わしは満足や。(仙人調)
5. 遊びのなかから学びが生まれる
5 時になってイベント終了のお知らせがアナウンスされても、まだ遊びたいって帰ろうとしない子どももいたりと、大盛況のうちに「くっつく・あそびば」は終わりました。
あとは片付け。。。マジか。。。紙吹雪は 2 階や外のエリアまで広がって落ちているらしい。。ウィルスかよ。ボランティアのみなさんの協力のもと、なんとか掃除・撤収完了・・・・!!いつも、ありがとう・・・・!!泣。
今回の遊びは今までの「あそびば・シリーズ」の中でも一番大規模なものになりました。まさにマスターピース・・・・!!だろ!!
今回やってみて感じたことは、遊びの創造力は子どもたちだけのものではなくて、大人もいろいろな創造力を持っているってこと。そして、そのリミッターを外せることが少しでも出来たなら、遊びの空間は予想もしないものになっていく。遊びの創造力を少しだけでもいいから枠からはみ出てみる、そしてそれらを繋ぎ合わせてみる。それこそがクリエイティブだなって感じました。そういうクリエイティブな空間から大人も子どもも何かを学び得るのではないかな?って思う一日でした。
さて、次回の Playful Street 2019 Summer も参加するつもりです。
そこではさらに進化した「あそび」を見せていきたいと思います。
乞うご期待!! Stay Tuned.....!!
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