2/12-18
12日
今日からバイトの勤務時間が短くなる。ただでさえ短かったのだから、気分は、削られまくった限界ギリギリの鉛筆のよう。鉛筆は、決して最後まで使い切ることはできず、燃えるゴミに投げ込まれる。限られた勤務時間で、愛想よくしなくてはならない。投げ込まれないように。
13日
今年初めての講義が今日から始まった。久しぶりの講義は、自身の勉強と比べると随分楽に感じた。初めは、講義も苦痛でしかなくなったが、それ以上の苦しみをこの間で思い知った。慣れというものは、ポジティブに捉えられるが、一種の麻薬のようなものを秘めている。仲間と再び机を並べられることは、前も今も変わらない唯一の幸いなんだと思う。
14日
社会的、商業的にバレンタインという日は、うってつけのボーナスタイムなんだろう。街中を歩けば、どこかしらとチョコレートの匂いが漂ってくる。そんな甘い匂いの発生源は、僕の手元にも届いた。人から何かを貰うというのは、やはり嬉しく思うし、この日も相まって僕の満足度は、胃袋と共に膨れ上がった。この文化は、僕がおっさんになった時でも残っているのだろうか。商業的な会社が大人しくなれば、消滅してしまうのか。それとも僕たちの中に慣例として継承され続けるのか。
故に、チョコレートの原産地での労働環境や現地の人たちが気になってしまう。僕たちは、この文化を少なくとも良しとしている訳であって、それが現地の労働者の方たちを踏みつけてしまっているのであれば、果たして本当に良しと思えるのだろうか。
15日
今日から2日間、実習が始まる。気を張っていたからか、実習を終えると随分深い眠りをしてしまった。多くのことを学べたし、この先の将来何を成し遂げればいいのか、何を考え続けなくてはいけないのか、非常に興味深い事柄であったし、僕を魅了させた。
後は、採用試験を通過するだけ。しかし、今は脂っこいものを口が求めている。それに応えるべく、二郎系ラーメンに駆け込んだ。あまり慣れないことをするものでない。「小ラーメン」と「ミニラーメン」が混ざって注文ミスをしてしまった。それに気づいたのは、箸でもやしを掴んだときだった。前回食べた記憶と随分量が少なかった。「小」と「ミニ」では同じ意味では?と自身の行動を振り返る。こうした要因が、初手の入りにくさを演出しているのではないかと思う。しかし、この手のラーメンに言わせてみれば、その因子を含めてラーメン屋なんだと思う。
暴れ足りない僕の胃袋は、カレーパンとの和解条約によって収束した。
17日
春という感覚に覚えはないが、僕の鼻はうずうずとしている。気を抜けば、どこかに吹っ飛んでしまうのかというレベルで何かをチャージしている気分だ。放出されるのは、汚い何かでティッシュで丸め込んで燃えるゴミに投げ飛ばす。早めに花粉症の薬を飲む。家の中であれば、ティッシュでクルクルとこよりを作成して物理的な栓をしてしまえば薬に依存するよりよっぽど健康的なんだろう。しかし、社会的にその間抜けな姿は否定される。故に、仕方がなく薬を飲む。
18日
模擬テストを受けに東京へ出る。買い物や旅行となれば、大きなプラットホームの上に立つと興奮しそうなところだが、そうゆう訳にもいかなかった。また来週も続けてテストがあるからそれに備えなければならない。一刻も早く日曜日を取り返さなければ。
今週の更新でこのドタバタ日記は、一周年となった。だからといって何か特別なことはなかったりもする。こうして見返してみると「今だったらこう書くのにな」というむず痒さを背中に感じる。あとどれぐらい続けられるのだろうか。目指せ、書籍化。
ドタバタ日記 2024年2月19日
Tune of the One weeks / 今週の一枚
・若者たち / 羊文学