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大統領選挙戦と日本政治の真実の姿! 『トランプで世界はこう変わる!』 島田洋一 ワック出版


(9月21日記)

本書のテーマは、「トランプが大統領に返り咲いた時、国際情勢はどう変わるか、に加え、日本の政治のおかしさ、ダメ議員、弱腰外交」についてでした。
コンパクトながら、内容も精度も優れたもので、今後の政治・国際情勢を考える上で、是非、読んでおきたい一冊でした。
著者は福井県立大学名誉教授、かねてから、フェアで精緻せいちな主張は信頼に値する人の一人です。
(※管理人より 先の衆院選で、保守党から比例近畿ブロック1位で立候補され、見事、当選されました。)

目次の一部をざっと紹介すると、

トランプ大統領が「やること、やらぬこと」
ロシア・ウクライナ停戦を調停する
中国にはさらなるデカップリングを
NATOナトー脱退、日米安保条約破棄はあるか
中東政策の中心は「イラン締め付け」
選挙妨害のためのトランプ裁判
安倍亡き日本にトランプの手綱たづなは握れるか
あれから全てが変わった
ともに戦う男か否か
日本の核抑止力整備に賛成する
ポリコレ、環境、反原発……この偽善者を見よ!
LGBT利権法の何が危険か
その先にある闇
松川るい議員の寒い国際認識
警察対黒人の複雑な実態
日本の首相が自国をおとしめる発言をする愚
ノーベル平和賞の光と闇
その政治学
日本の弱腰外交にかつ
中露外相に反論できなかった茂木、河野
国家観・歴史観なき日本の政治家たち
中以下の人材ばかり
国賊こくぞく政治家があまりにも多すぎる
原発で論外の立民、腰定まらぬ維新
現役政治家の中で最も危ない「河野グレタ郎」

などとなっています。

これを書いている9月21日時点で、アメリカの大統領選挙は、世論調査ではハリスがリードしている状況ですが、9月19日の私のコメントで述べたように、メディアが大きく偏向していて、実際はトランプ有利となっています。
それだけ、アメリカ国民は民主党のウソ、ハリスの中身のなさに気付いていると言われているのです。
私は現地の空気はわかりませんが、共和党のトランプ、民主党のバイデンの実際の政策を見ると、10対0でトランプ圧勝で、この奇矯ききょうなおじさんは、一面、アメリカの腐敗した左派に対するアンチテーゼ、救世主です。
アンチテーゼとは反論、反対に主張することです。

今のアメリカは完全にディープステート(DS)と左翼に流された異常な国になっています。
トランプについての報道はいちじるしく偏り、日本のメディアはそれをそのまま報じているので、どうしても偏向したトランプ像しか浮かびません。
ですが、前の政権でのトランプは経済を活性化し、外交をアメリカファースト、NATOのアメリカ依存に対し、各国の防衛費を増額させるなど、正常化を果たしています。

トランプ政権でCIA長官、国務長官を務めたポンペオは、プーチンがウクライナ侵攻に踏み切ったのは、弱腰バイデンのアフガニスタン撤退を見たから、と回顧録で述べています。
このバイデン、侵攻の3ヶ月前に、万一、ロシアがウクライナに侵攻したとしてもアメリカは介入しないという信じられない声明を発表していました。
こんなこと、まともな指導者、それもアメリカの大統領ならば口がけても言ってはならん言葉です。
頭がおかしいのでは?としか考えられません。
実際はおかしかったのですが。
この人もオバマと並んで歴代ワースト大統領に入ります。

イランへの対応も、オバマは融和政策で、核開発を認めたようなものとなりました。
トランプはしっかり強硬策で経済制裁をして、経済的に困らせ、テロ集団へのイランからの資金提供を阻止し、中東の平和維持に貢献したのに、バイデンは緩和、宥和ゆうわ政策に戻して、資金的にゆとりを与え、中東のハマス、ヒズボラ、フーシ派などへの資金援助を許してしまったのでした。
ハマスのバックにはイランがいて、テロ封じ込めにはイランへの締め付け強化が有効です。

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