(美達の蔵出しオススメ)『上司を使い倒す50の極意』田中和彦 祥伝社 他、2冊
<お知らせ>
緊急で、レビューは7月初めになりますが、『安倍晋三元総理追悼論』(高木書房)を是非、読んで下さい。
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深田匠
高木書房
現在までの最高の書であり、これ以上の内容の書は、たぶん出ません。
著者の情熱と誠実さと公正さも卓越しています。
一家に一冊、友人・知人にも配って下さい!!
<今回の書評>
※2015年3月に公開した書評です。ご留意下さい。
「上司を動かせるようになると、仕事は100倍面白くなる!」とオビにあります。
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田中和彦
祥伝社
著者は、リクルートで「週刊ビーイング」「就職ジャーナル」などの編集長をした後で、人材採用・教育研修・組織活性をテーマとしたコンサルタントをしている人です。初めに欧米では、「上司は部下のクライアント」という発想をする人が少なくないことを挙げていました。ゆえに、相手の視点に立ち、何が、求められているか察知するわけです。
本書では上司の機能を、プロフェッショナル、マスター、サーチエンジン、ヒューマンアセスメント、キャリアカウンセリング、トラブルシューティング、アプルーバル、ネットワーカー、ピンチヒッターとし、番外としてダメ上司を反面教師とするネガティブエグザンプル機能を加えていました。
それぞれの機能は本書で見てもらうとして、それをどのように利用するか、上司に引き立てられる部下のコツなど、わかりやすくまとめられています。人事についても思い通りではなかった際の対処など、実施してほしいことが述べれていました。
また、人脈とは、「その本人に直接連絡が取れて、お願い事のできる関係」であり、紹介された人脈に対して3か月以内に何らかのアクションを起こさなければ、99%生きた人脈とは言えないとしています。
学びのステップでは、①何がわからないのかすらわからない、②わかるけどできない、③意識すればできる、④意識しなくてもできる、どのように上達していくか、ポイントが示されているのです。
上司にとって鍛え甲斐のある部下とは、とか、上司の予定を把握しておくなど、自分のスキル向上に役立つ心得があります。上司がわからず屋で、とか、能力もないのに手柄だけ取る、公私混同など、よくあるようですが、自分の視点・価値観だけから判断せず(今は、これをいえるようになりました)、悪条件を己の向上、あるいは忍耐練成!のために利用するなど、何かしらプラスに転換する思考を養えたらいいですね。
この思考は本当に自分をいい方向に変えてくれるものでした。こういう書を読む度に、組織の中で働くというのは大変であるけれど楽しみでもあるなと思っています。ルールなり慣例はあるでしょうが、相手(上司)が人間であって感情がある限り、道は開けるのではないでしょうか。上司を別としても、会社でのあり方を考えられる1冊でした。
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無期懲役囚、美達大和のブックレビュー
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