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(美達の蔵出しオススメ)『だからこそ、自分にフェアでなければならない』小林紀晴 幻冬舎文庫


※2017年2月に旧ブログに投稿した書評です。ご留意下さい。

本書の主人公は、地球上の標高8000m以上の14峰を全て登破とうはした14フォーティーンサミッターの竹内洋岳ひろたかです。
2006年(それまでに8座(8つの8000m級)を登っていた)にプロ宣言して14座を制覇しています。

私、登山家に対して、生命がけの修行者というイメージを持っているので、その書からは、基本中の基本と、その人独自の訓練と哲学を期待して読むのです。
その道をきわめようとする人(完了形ではなく、頂点にいたとしても、尚、その上、自分だけの境地を求めていること)には、それを支える哲学や、思考の「癖」があるはずで、私の向上や生活に何らかの参考になるだろうという思いがあります。

8000m級の山となれば、わずかな油断やおごりが死を招くので、あらゆる準備と己を律する心が必要です。また、なぜ、生命をかけて登るのか、という点でも参考になることがあります。

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1,108字
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