見出し画像

『天晴!な日本人』 第117回 榎本武揚(6) 「第二の人生に進む武揚」


<新刊発売中です>

拙著、発売されました。

無私無欲に果敢に生きた男女10人の物語です。
志の尊さ、純粋さを味わい、自らの生き方の参考にして下さい。
アマゾンの書評欄に感想を書いてくれたらありがたいです!よろしく!

美達大和

<本文>

<武士道精神の精華>

箱館戦司令官の黒田清隆きよたかは、西郷から信頼されていたこともあり、これ以上、戦死者を増やしたくないと考えていました。
東北地方の戦争では、会津あいず藩と庄内しょうない藩が頑強に抵抗し、会津は悲惨な目にいましたが、庄内藩は黒田の進言もあって寛大な処分で済ませています。
しばしば恩人の西郷を薩摩に訪ねては教えを受けていました。
それに感謝し、庄内藩の武士たちがそれらの教えや言葉をまとめたのが『南洲遺訓』として残ったのです。

武揚についても、できる限り、戦うことなく降伏こうふくさせ、武揚を新しい政府のためにかそうと考えていたのです。
どうあっても斬るべし、殺すべしと主張したのは、長州の木戸孝允たかよしや大村益次郎ますじろう、土佐の土方ひじかた久元ひさもとらでした。
「天下への見せしめのためにも絶対に生かしといてはならない」と強硬に主張していたのです。

ここから先は

3,223字
書評、偉人伝、小説、時事解説、コメント返信などを週に6本投稿します。面白く、タメになるものをお届けすべく、張り切って書いています。

書評や、その時々のトピックス、政治、国際情勢、歴史、経済などの記事を他ブログ(http://blog.livedoor.jp/mitats…

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?