働くとはどういうことか。自分が自分でいるために! 『働かないニッポン』 河合薫(かわいかおる) 日経プレミアシリーズ
<新刊発売のお知らせ>
12月9日発売予定です。
明治の偉人・女傑10人の伝記、生き方の手本としても使えます。
師走に胸と血を熱くする一冊です。
大人買いして、お歳暮として配るのにも最適!?なのでよろしく!
美達大和
<本文>
(3月16日記)
テーマは、「働かない日本人、本当に働かないのか、だとしたら理由、現実はどうなっているのか」です。
著者は、全日本空輸(全日空)を経て、気象予報士、東大大学院に進学、今は「人の働き方は環境がつくる」をテーマに研究、講演をしています。
これまでの著書のタイトルを見ると、昭和おじさんにかなりの失望感、抗議があるようです。
オビに顔が出ていますが、この人は姉さん、リーダータイプ、気取らず、ユーモアと笑いあり、ただし、主張は強いタイプです。
話したら、私と笑いが多いことでしょう。
オビには、仕事への熱意145ヵ国中最下位、「働き損社会」の影に、ジジイの壁あり、となっていました。
実は私も、各媒体で、日本人ビジネスマンの会社や仕事への紐帯・意欲が低い、エンゲージメントの低さが気になっていたのです。
そんなことで、たった一回の人生、いいのかよ!?です。
本書では、上にいて働かない人を「昭和おじさん・おばさん」と称しています。
勤労意欲の塊の私としては、「おーい、昭和の同胞たちよ、何をしとるか!」でした。
目次の一部をざっと紹介すると、
働き損の国
熱意ある社員5%の衝撃
消えない働かされ感
働き損社会の慣れっこになってしまった私たち
なぜ、批判や論評をするだけなのか?
20代エリート女性が抱えていた有意味感の欠損
意欲を奪われる若者たち
初老化する30代と頑張り損の社会構造
窓際族を目指す新入社員
30代で年収700万円以上の勝ち組が窓際族化
ワクワクするの意味がわからない若手社員
日本の20歳はスウェーデンの65歳
現代人は自分の身分偏差値に敏感
仲間至上主義に潜む息苦しさ
中高年無理ゲー社会
狭まるジジイ・ゲートと新・働かないおじさん
働かないおじさんを作った張本人
ジジイの壁を守るための人事異動
何者にもなれなかった中年ヒラ世代
なぜ働く意欲をなくしてしまうのか
企業とは「生きざまを見せる舞台装置」
何で日本人は死ぬまで働くんだ
軽視されつつある日本の心理的契約
30年前からすでに日本の格差は拡大していた
労働はしていても働いていない日本人
潜在能力のスイッチは自分を信じる気持ちから
日本的マゾヒズムの呪縛から逃れる
「なにもしない」「傍観者でいる」という悪事
働かない政治家の残念な現実
労働をやめて働くということ
脱「働かないニッポン」のためにできること
有意味感を強くするための6ヵ条
私が私でいるために不可欠なもの
などとなっていました。
ここから先は
無期懲役囚、美達大和のブックレビュー
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