日本にも各方面で階級差が登場し、固定化へと進んでいる!? 『消費される階級』 酒井(さかい)順子 集英社
(7月7日記)
テーマは「日本人の階級・差別意識の深層について」です。
著者は20年前の2004(平成16)年に『負け犬の遠吠え』で、「負け犬」という未婚・子なしの女性を表す語を大流行させました。本人がずっと、独身・子なし、という歴史を刻んでいます。
1966(昭和41)年生まれですから58歳になりますが、メディアで見るかぎり、若い時の写真を使ってないとすれば、とても若く見える人です。
私は特にファンというわけではありませんが、メディアで読む度に、
「うん、あるよな」
「おっ、そうきたか、うまい!」
「この人、利口な人だな、バカにもなれて」
と感じてきました。
写真では、その気になればいくらでも結婚できるのでしょうが、おそらくこの人、他者と濃密な付き合いを好まないのでしょう。
男と付き合っても同居はイヤ!のタイプですし、他者への観察力が鋭い方なので、芯のある人でないと、「こりゃ、ダメだ」となるのでしょう。
目次の一部を、ざっと紹介すると、
男高女低神話のゆらぎ
五十代からの楢山探し
まぶた差別と日韓問題
親ガチャと子ガチャ
東大礼賛と低学歴信仰
有名になる価値の今昔事情
ひとりでいることの権利とリスク
バカ差別が許される理由
カッコイイ・ダサイ・センスいい
超高齢化時代のばあさん格差
姫になりたい女の子と、姫として生まれた女の子
デジタル下層民として生きる
世代で異なる斜陽日本の眺め方
反ルッキズム時代の容姿磨き
モテなくていいけど、出会いたい
稼ぐ女と、使う女
遅ればせながらの金融教育
などとなっていました。
ここから先は
無期懲役囚、美達大和のブックレビュー
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