(美達の蔵出しオススメ)心に響く題名。本気で求めれば、人は変われる。

※2014年1月に届き、5月に掲載したレビューです。ご留意下さい。

これ、大ベストセラーでしたね(100万部突破とオビにありました)。本書は社会にいる人からの差し入れです。


置かれた場所で咲きなさい
渡辺和子
幻冬舎
2012年4月発売


著者はノートルダム清心学園理事長の職にあります。
私としては、二・二六事件で殺害された渡辺錠太郎じょうたろう教育総監のお嬢さんという方が、しっくりくるのですが。目の前で父親を殺されました。
それで修道院に入れられたと思っていましたが、正式には30歳を超えてからだったのですね。それから何年も経つことなく、岡山のノートル清心女子大学の学長になり、いろいろと悩んでいた時に、宣教師から送られたのが「置かれた場所で咲きなさい」という詩でした。

「咲くということは、仕方がないと諦めるのではなく、笑顔で生き、周囲の人々も幸せにすることなのです」

「置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです」

その結果、著者は大きく変わりました。不平不満を持ち、他人の出方で幸・不幸を感じては環境の奴隷でしかない、生まれたからにはどんなところに置かれても環境の主人となり、自分の花を咲かせようと決心したのです。
なにかをなす人、主体性のある人というのは、ほんのちょっとのきっかけ、言葉で決然と志を決められる様子が表れています。ああだこうだと考えずに、シンプルなんです。以下、著者の言葉を続けましょう。

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2,187字
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