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チャイを飲み終えるまで。

今、僕はランジェリーブランドの展示会に行って、チャイ専門店でマサラチャイとチョコレートクッキーをいただきながらこのnoteを書いています。オシャレですね。

ささやかな贅沢を繰り返していたい。ささやかな贅沢を繰り返すために今の生き方を選んでたけど、そろそろそれも終わらして、次のステージへ行くタイミングなのかもしれない。

コロナ禍に入り仕事を辞めてフリーランスともフリーターとも言えない有耶無耶な時期を過ごしていたのが29,30歳の頃。

撮影地への移動中の車内で、写真作家の藪崎さんにこう言われたんです。

「一番楽しい時期じゃん。30からが人生だよ。」

その時はあまりこの言葉の意味がわからない、というか理解する心の余裕がありませんでしたが、今は少しだけわかるようになったのかなと思います。

それは偶々だったのかもしれないけど、前の会社を辞めてから、僕はようやく「選択」をするようになりました。

自分の力で自分の人生を動かしていくという感覚が当時はまだ養われていなかったんです。なので選ぶ覚悟にすら怯えていましたし、今もまだその癖はあります。

それが、なんとなくフリーランスになり、サラリーマン時代とは違うお金の稼ぎ方を勉強し、遠距離恋愛をし、家族が職を失ったり身体を壊したりして家庭が暗黒面に堕ちたところをなんとか盛り上げ、一番の親友だった犬が天国へ旅立ち、少しずつ仕事も増え始め、写真を撮ることが楽しくなり、最近は腸活なんかを始め出して、33歳になった。

この3年間はまさに、0歳から3歳の成長のような、一人では生きることすらできない赤子が目を開け、物を見、声を聞き、腕を伸ばして手に触れ、温もりを知り、物事を捉え、考え、意志を発し、立ち上がり、転けて、掴み、歩き方を学び、どこへ向かうか選ぶようになった期間のように感じています。

よく60歳の節目を「人生の再スタート」なんて言いますが、僕にとっては偶々それが30歳。

なので今は、ようやく3歳。そう思うと、「上手くできないこともあるけどまぁこんなもんだろ」と思えるし、されとて33歳、同世代はドンドン前に進んでるぞと思うと、自分の人生経験は10年は遅れてるだろうなとも思います。

人それぞれに生きてきた流れがあって、それぞれが選択してきた結果が、その人となりに出るのでしょう。

チャイを飲み終えたので、そろそろお店を出ようと思います。

たいしたオチのない話を読んでくれてありがとう。

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