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カラオケで再発掘した無二のアーティスト・谷山浩子

ヒトカラにはまだ行っている。

10-20代の頃の曲、最近の曲。
多ジャンルに渡り歌っているが、カラオケで選曲をしていると、偶然に「昔ハマってたなー」という曲を引き、懐かしくなる。

私の場合、学生時代はアニメ好きだったのもあり、アニメの主題歌だったり。
「嵐の中で輝いて」「ゆずれない願い」…何の曲だったっけ?と、むしろアニメの方を忘れてしまっている現象。

そんな感じで昔ハマりました曲の再発掘。
アニメ主題歌でもなく、どういう経緯で知ったのか忘れたけど、「わー、これ、めちゃくちゃ好きだったなー」というアルバム曲を見つけた。

それが、谷山浩子さんの「歪んだ王国」。

すごく幻想的でファンタジー(あ、同じ意味か)。
この中の「王国」と「会いたくて」がすごく好きだった。
朽ちた世界と、恋の甘酸っぱさ一途さと。
誰かが表現していたが"クラクラする"のである。
アレンジメントやギターもカッコよくて、谷山さんの透明な声音にまた"クラクラする"。

発売が1992年?
32年前の曲なのに、久しぶりに歌ったらスッと入って来た。
歌詞まで染み付いていた。

歪んだ王国に ぼくたちは住んでる
歪んだ鏡を守っている
歪んだ王国の歪んだ鏡に
ぼくときみだけがまっすぐにうつる
(中略)
広間の地下には 巨大な迷宮
ひとすじの光も 射さない闇の底
死者のざわめきと 身もだえ泣く声
錆びついた仮面と 砕かれた時計たち

きみを永遠に ぼくは愛しつづける
きみだけを ぼくは愛しつづける

谷山浩子「王国」より

銀色のサカナたち ぼくはもう 帰れない
惑星のスピードで もう空を飛べない
一日きみのことだけ ぼくはただ考えつづけてる
無限の空の果てまで ほら きみで うずめてしまったよ
会いたくて 会いたくて 夜の中 歩いて
会いたくて 会いたくて もう何も見えない

谷山浩子「会いたくて」より

耽美的で懐古的でゴシップ的で、ちょっと飛んでいる世界観は、当時私の想像力を掻き立てられた。
谷山浩子にしか書けないストーリー。
ちなみに、作家・綾辻行人がバックボーカルをしている。

かと思えば、近年はEテレに可愛らしいニャンコ曲を提供している。
ウチの娘が小さい頃好きだった。

でも、この歌詞も設定が宇宙にまで広がっている。やっぱり谷山ワールド。

兎にも角にも、この独特の世界観は、
今のファンタジー・SFロマン好きな方も共鳴できるのではないか。
と若い方にも勧めたい。

私もこのアルバム曲を久しぶりに聴いて、久しぶりにファンタジー系の漫画を読みたくなった。

読んでいた雑誌がバレますね。

_終わり

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