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ニャンドゥティの作り手さんに貢献したい!〜ミタイ基金インターン 張莉佳〜

こんにちは!
ミタイ基金インターン生の服部翼です。

今回はミタイ基金元現地インターン生の張莉佳さんを紹介します。張さんは2019年9月から約半年間ミタイ基金でインターンをされていました。パラグアイではどのような活動をされていたのかをお聞きしてきました。

どうしてインターンに?

服部:張さんは横浜国立大学のショートビジットプログラム(*1)でパラグアイに行き(以下、パラグアイ渡航と表記)、そのままインターンとして現地に残って活動をされてきたとお聞きしました。パラグアイ渡航に参加しようと思ったきっかけは何ですか?

:入学当初から国際協力を学んでみたいと思っていたところ、「国際協力をしたい学生は藤掛教授のところに言ったらいいよ!」という話を聞いたことがきっかけです。実際、パラグアイへのショートビジットプログラムの説明会を聞きに行ったら、すごく面白そうで、他のプログラムよりも長い滞在だけど行ってみようって思ったんです!

↓張さんたちが参加したパラグアイ渡航のオンライン報告会の記事↓

服部:そのパラグアイ渡航に出発する前からそのままインターンをすることを決めていたと聞きましたが、パラグアイ渡航に参加するまでの間に何があったのですか?

:1年生のときに外務省のプログラム「juntos フントス」(*2)でパラグアイに1週間行ったことと、ミタイ基金学生部でニャンドゥティ販売に関わるSMICSプロジェクトという活動に関わっていたことがきっかけです。

外務省のプログラムは、大学でアイデンティティについて研究したいと考えていた私にとって大きな刺激となりました。日系の方と交流する機会が多かったのですが、日系人だけど日本語が話せない、日本語は話せるけどスペイン語が話せないなど、自分はパラグアイ人なのか日本人なのかというアイデンティティに悩んでいる方がいました。そこで、パラグアイで日系の方たちのアイデンティティについて調査したいと思いました。


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外務省のプログラムにて

SMICSプロジェクト(学生部有志で立ち上げたニャンドゥティの広報と販売を行うプロジェクト)ではニャンドゥティの情報をインスタグラムで発信したり、イベントでニャンドゥティをより多くの人に買ってもらうために販売方法の改善したりしていました。

そうしてニャンドゥティに関わっているうちに、ニャンドゥティ制作の現場を見てみたい、調査したいという想いが出てきました。
この二つをやり遂げるためにはパラグアイ渡航の1ヶ月では足りないと考えたので、インターンという形で約半年間パラグアイで活動しようと考えました。

↓ニャンドゥティに関する記事はこちら↓

*1横浜国立大学のショートビジットプログラム:横浜国立大学で実施されている海外体験学習プログラム
http://ynu-gsp.jp/

*2Juntos(フントス):日本と中南米地域との友好関係の強化を目的とした外務省のプログラム https://www.mofa.go.jp/mofaj/la_c/m_ca_c/page24_001105.html


インターンでの活動内容

服部:アイデンティティとニャンドゥティの両方を調査するためにインターンという選択をしたんですね。それで、インターンとして実際にどういった活動をしていたのですか?

張:主に3つの活動をしていました。ニャンドゥティ調査、カウンターパートであるJuvenSur フベンスール(*3)との活動、ニホンガッコウ大学(*4)での事務作業です。

服部:3つの活動の中でも、インターンのきっかけと直接繋がっているニャンドゥティ調査について詳しくお聞きしていきたいと思います。ニャンドゥティ調査はどのような活動をしていたのですか?

張:ニャンドゥティ市場の現状を調査するために、実際にニャンドゥティの作り手さんたちの生活を覗かせてもらいました。まず、ニャンドゥティ制作を時給換算するために、ホームステイしながら調査しました。

ニャンドゥティ制作は生活の合間の時間を使って、断片的に作っていってようやく一つを完成させます。一回一回の作業時間を計ってない作り手さんたちは、一つの作品を完成させるのにどのくらい時間がかかったのか分かりません。そのため、作り手さんにホームステイをお願いして調査をさせていただきました。

ニャンドゥティの取引きだけでは十分な収入を得られない作り手さんたちは、別の仕事をしていました。私がホームステイさせてもらった家庭では、作り手さんが朝の3時から出勤して、お昼まで働いていました。その後、昼食を作っている合間や昼食後の時間を使って断片的にニャンドゥティを作成していました。

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ニャンドゥティの作り手さんたちとの写真

現在はニャンドゥティの作り手さん同士で集まって、ニャンドゥティのインターネット販売をしているそうです。インターネット販売なら、自分たちの値段で取引ができます。また、大きい仕事は自分たちで分担ができ、売り上げを均等に配分することができます。ただ、手数料が15%かかってしまうなど、作り手さんにとって全てが良いとは言えませんが、良い方向に進んでいると思います。

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*3Juvensur(フベンスール):パラグアイのスラム地域で活動するNGO団体


↓JuvenSurと実施したオンラインイベントの様子は以下の記事から↓


*4ニホンガッコウ大学:保育園から高校(2〜18歳)までの教育を行っている学校。日本式の教育に感銘を受けたため、この名前になっている。


今後の活動

服部:ニャンドゥティの作り手さんたちもオンラインの繋がりを活用し始めているのですね。
インターンも含め、これまでミタイ基金の学生部として活動してきた張さんですが、これからの活動の目標は何でしょうか?

張:SMICSプロジェクトの活動を活発にしてニャンドゥティのブランド作りを目標としています。SMICSプロジェクトは、発信等を通して多くの方にニャンドゥティを知ってもらうことを目的としています。ニャンドゥティのブランドを高め、最終的には作り手さんたちの生活に貢献していきたいと考えています。

↓SMICSのインスタグラムはこちらから!↓

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インターンを終えてからも張さんは、ミタイ基金学生部としてSMICSプロジェクトに携わるなど、積極的にパラグアイと関わっています。
これからのミタイ基金学生部の活動からは目が離せませんね!

文責:服部翼

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