七十二候 葭始生(あしはじめてしょうず)
晩秋最後の二十四節気「穀雨(こくう)」
4/20〜から、そして
七十二候「葭始生(あしはじめてしょうず)」
4/20〜5日間です
葭(アシ)ですが、ススキのことです
イネ科多年草で水辺に自生していますが
旧暦の元となった中国側では
浮草のこととしていますので
これは和製旧暦です
多分、葭(アシ)の事だけを言ってるわけ
ではないと思われ、イネ科全般の成長、特に田園の事を述べているのだと思われますが
葦(アシ)そのものは人間になぞらえることも多く、それ故に暦に採用されているのではないでしょうか
ぱっと思いつくものですと
「人間は考える葦」調べると他にも
イザナミが人を「あおひとくさ」と呼び
そのほかの古典でも人を「傷ついた葦」と
表現したりなどなど
そんなススキは風に揺られて種子を飛ばしますが、風に揺られても大丈夫なように「稲穂型分枝」という構造を持っているようです。穂先自体が短い茎を持っていて、ひとつひとつにまた小さい穂がついて分岐していくという構造をしており、これが強風に晒されたときに風の力を分散するのだとか
強く強大であることよりも
例え倒れたとしても
ゆっくりでも立ち上がる強さの方が多分
大事ということなんでしょうねえ...
人間も怪我をした後、一度レジリエンスを経るとむしろその部分が強くなるといいますしね
何かに欠けていると思うとき
弱きそのひとは実は誰よりも強く、あるいは欠けていると思っているその分野について、誰よりも成長できる可能性があると考えると
何か勇気が湧いて来ませんか
なんとなく上手くいってしまっている人よりも
わずかに生きづらさを抱えて生きる人の方が
きっと生きることそのものに対して
ずっといろんなことを考えると思うのです
その事がきっとほかの誰かにとっての
勇気や支えになるとしたら
生きることひとつひとつとっても
独りではないと思えませんか
どうでしょうか?