七十二候 温風至(あつかぜいたる)
七十二候「温風至(あつかぜいたる)」
7/7~五日間です
(あっぶねー、過ぎるところでした)
半夏雨も荒梅雨(あらつゆ)もこの時期まだ
明けません。だから温風至とか言ってますが
温風どころか梅雨も日照りも両方盛ってます
ただし、梅雨寒はもう該当しないと言えそう
むしろ梅雨暑です(そんな言葉はありませんが)
梅雨明けはもうちょっと先になりそうですが
そろそろじめじめした曇り空ではなく
からっとした日照り空が見える季節
だからこそ温風至(あつかぜいたる)です
今週末の天気予報でも
日本海側はやや斜めの天気ですが
太平洋側は日照りになりそう
気温も24℃以上がデフォルト
最高気温は34℃に届くところもありそうです
海の写真あげてらっしゃる方いますよね
実は今回の暦はあのイメージです
白南風(しろはえ)の
夕浪(ゆうなみ)高う
なりにけり/(芥川龍之介)
というわけです
でも今現在
全然梅雨明けてる感じもないので
吹き揉まる
白南風(しろはえ)に樹々
やや哀れ/大橋敦子
どっちかというとこっちですね
あと二週間はこんな天気が続きそう
さて旧暦では温風至の時期になると
南風が吹き始めるため
この風を利用して
糸を染めることができるようになる
という伝承があります
例えば
藍染めの技術は失われて久しいですが
工程は以下の手順を踏むそうな
・染め材を採る
・火をたく
・煮出す
・布の下準備
・海晒し
・ムラ点検
この海晒し、という言葉で
わかる通り、海の潮で洗うんです
当然、乾かすわけですが
梅雨が明けた
温風至(ぬくかぜいたる)時期でないと
この乾かす工程が踏めないというわけです
この藍染め、実は木綿との相性がめちゃくちゃ良く
「綿柎開 (わたのはなしべひらく)」の暦のときに
この辺の話を詳しくすることになりそうです
藍染めの話はそのときにまたするとして
温風至の時期は
稲の穂が実り始める時期で
稲穂を飾ったりして祀ることもありました
僧侶の方々が、夏籠を終えて下山し
おいしいものをたくさん食べる時期が
だいたい7/15日ごろ
これを解夏といいますが
ここと重なるのもうなずけます
私の職場も
ちらほら有給取る方が現れました
来週は何か美味しいものでも食べたいですね