七十二候 牡丹華(ぼたんはなさく)
七十二候
「牡丹華(ぼたんはなさく)」
4/30〜5日間です
晩春の最後の暦にて
これで春は終わりです
つい先日、雑節の八十八夜が過ぎましたね
丁度仙台に行っておりましたが
まだまだ夕方以降は冷え込む感じでした
しかし、朝は言うほど冷える感じはなく
日陰はまあ寒い気もしましたが
陽向は本当にあたたかい
服装を選ぶのもちょっと気を使います
着込むと汗ばんでしまいますが
かといって薄すぎると
身体を冷やしてしまいそう
そういえば
ちょうど芍薬が花屋さんに入荷していました
そして暦では牡丹の時期
立てば芍薬
座れば牡丹
歩く姿は百合の花
ですね 笑
優美であることの形容詞として使われる
イメージがつよいですが
実はもともと生薬の効能を現した
言葉だそうで
気の立っている女性(芍薬)
座りっぱなしで血流の滞った女性(牡丹)
不安・不眠・動悸の激しい女性(百合)
それぞれ症状に
各々、花の根を処方してきたのだそうな
どれもこれも女性向けですが
それだけ身体が繊細ということの
裏返しでしょうか
生薬としての牡丹ですが
「牡丹花露」という薬があるそうで
肝臓や胃腸・生理不順などに効能があったそうな。あとは毒消し、火傷治療、シミくすみにも利用されたそうですが、一部は現代でも使われてるそうですよ
あとは「牡丹糖」「牡丹餡」などのジャムなどもあるらしいので、興味ある方は探してみたらいかがでしょうか
花期が短いことで知られる牡丹
百花の王でありながらこの短さは
どこか皮肉でもあります
江戸時代に花合戦と称して
各地で牡丹の美しさと如何に早く咲かせられるさを競う花見形式があったそうですが、その過程でかなりの品種改良がなされ、いま有名な牡丹は開花期間の長い品種もあるらしいです
有名所は島根県の由志園みたいですね
ここでは一年中牡丹を楽しめるそうな
いい時代ですね笑
見逃した方は是非訪れてみては?