七十二候 半夏生(はんげしょうず)
七十二候「半夏生(はんげしょうず)」
7/2~五日間です
「半夏」ですが、それ自体は植物の事です
同時に夏が半分終わったって意味でもあります。
二十四節だと夏至は仲夏(つまりまんなか)で
「半夏生(はんげしょうず)」は夏至の一番最後
これが終わると晩夏になるので
ある意味、暦の上では夏は半分終わったんです。
早すぎ。嘘だろ?
植物としての半夏ですが
「烏柄杓 (からすびしゃく)」
という植物の別名です
そのままだと毒草らしいですよ
なのに生薬でもあるというのが面白いですね
効能は、悪心・嘔吐・つわり・血行不良
ちょっとお酒に似てます
「半化粧」の方の植物もあるのですがこれについては割愛
暦としての半夏ですが、これは雑節です
農耕など季節を的確にとらえるために
七十二候とはまた違った観点から名づけられた暦の事
だいたい立春を起点に日数を数えて設定されることが多く
霜が止む時期や、嵐が多くなる時期など
農耕作業に忌日となる日を見分ける役割がありました
具体的に言うと
茶摘み歌の八十八夜が有名
他にも節分、彼岸、入梅など
半夏は夏至から11日目を指しますが
この時期までに種植えを終わらせておけば
年内には安定して収穫が見込めるらしく
霜の終わる八十八夜や芒種と同じくらい重要な雑節
これを逃すと収穫が間に合わないのだそうな
なのでこの辺になったらとっとと家で休みなさい
という意味の雑節でもあるようです
なんでかというと「半夏雨(はんげあめ)」が降るから
そして大体、豪雨になってしまうから
というかそもそも暑いので雨降らなくても
日中外に出ることもあんまりおすすめしません
昔の日本は今ほど暑くなかったらしいですが
それでもこの時期は解夏などと同様
きっちりご飯食べて休む時期です
風習を調べるだけでもいろいろ出てきます
生タコ、うどん、餅、焼鯖(やきさば)
(香川の皆さん7/2はうどんの日でしたね~)
そろそろお仕事も谷間が見えてくるはず
お盆前の山場といったところですかね
夏の折り返しですが、食べることと寝ることは
人間そのものといっても過言じゃないのでね
きちんと食べてきちんと寝ましょう