七十二候 菊花開(きくのはなひらく)
七十二候 菊花開
(きくのはなひらく)
10/13~10/17です
旧暦の9/9を重陽の節句といいますが
この日の代表的な花が菊です
(なので誕生花でもあります)
例によって中国から輸入された習慣
ですが、大陸では奇数を陽数と言って
縁起の良いものと捉えていたそうで
そのなかでも
最も大きい数字である9が重なる日を
「重陽」と述べているそうな
しかし奇数は重なると偶数になってしまう
しかもこの日は考えられる最も
大きい数字でそうなってしまうので
特別に「重陽」と設定して
多すぎる陽気を祓う日として節句が
制定されたわけです
五節句は重陽以外だと以下の通り
●人日(じんじつ)の節句(一月七日)
●上巳の節句(三月三日)
●端午の節句(五月五日)
●七夕の節句(七月七日)
要するに全部奇数ですよね
各々がどんな日なのかは
一旦置いておきますが
明治6年に「五節を廃止する布告」が
明治政府から出ていて
このときに公式で暦上は
廃止されたことになっています
といいつつ
七草粥、ひな祭り、こどもの日、七夕
という形で何かしらの祝日や習慣が
残っていますよね
しかし、重陽の節句だけは特になんの
習慣も祝祭もないように思えます
これは西暦における重陽が菊の咲く時期と
大幅にずれているせい
通常、菊の花の開花時期は
10月20 ~ 12月20頃なんですよね
そんな菊ですが実は日本原産
ではないのだそうで
野菊のようなタンポポは日本に
自生していたらしいですが
菊合わせなどの品評会に出るような
我々のイメージする「菊」は
平安時代近辺で有名になっていったそうです
実際に飛鳥・奈良時代にあたる万葉集には
菊を詠った箇所はひとつもなく
逆に平安時代にあたる古今和歌集から
菊の名前が見られるようになるそうな
それが皇室紋になったわけですから
大出世した花なんじゃないでしょうか
そんな高貴な菊も本来は薬用で伝来し
江戸時代には食用菊が普及して
生魚に添える食当たり対策として
お刺身のツマになったりしたわけで
埋葬の習慣が西洋から入ってこなかったら
もっと記念日に使われる花になっていた
はずですよね
春になったら桜で花見をするらしいですが
秋は菊で花見をするなんて習慣も
まったく知らず
重陽の節句、私の誕生日なんですよね
もうちょっと菊の事を知っていこうかなと
調べていて思いました
重陽節句は茄子を食べるといいらしいですよ
あとは栗ごはん
菊花酒って美味しいんですかね
呑んだことないです
この無重力宇宙の片隅に一人くらいは
呑んだことのある人いるでしょう
銘柄を是非教えてください