七十二候 蚯蚓出(みみずいずる)
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七十二候
「蚯蚓出(みみずいずる)」
5/10〜5日間です
中国では蚯蚓(きゅういん)と読むらしく、体を引いて通ったあとが(糞で)丘のようになることが語源らしいです。日本では一般的に目不見(めみえず)が転じてミミズになったという話が有名ですが、これも俗説で実際は「ミミと鳴く虫(ズ)」からミミズになったのだそうな
もちろんミミズは発声器官を持っていないので、ケラやキリギリスの鳴き声を昔の人が勘違いしたと思われますが、仮に鳴くとしたら多分「ミミ」って鳴くんだろうなと思えるので不思議です
そんなミミズですが
虫でもなく、爬虫類でもなく
当然、両生類でもないので
何に分類されんだ?と思って調べました
「環形(かんけい)動物」らしいです
目がなく手足もない紐状の生物は
みなここに分類されるのだとか
蛭(ひる)とかが同じ分類ですね
私誤解してたんですが
ミミズは腐った葉を食べるのかと思いきや
彼ら土食ってるんですね。そこに含まれる落ち葉や死骸などを有機物として栄養源としているのだそうな
お前ら本物の土食いだったか‼️
進化の系譜で言うと
最初に陸地に進出したグループの中に
ミミズがいたようですので
それ以来ずっと陸地を開拓・拡張し続けているということに。ご苦労さまです
彼らは耐塩性がなく移動能力が低いので、地質学者達はプレートテクトニクスを検証する際にミミズの分布を参考にしたといいますが、これはミミズは典型的な土着生物という事を示します
彼らは光を嫌い暗がりに突き進む性質がありますが、どうも身体全体に光受容体があり、ひとつひとつが脳に繋がっている「光感受性細胞(ocellus)」を持っているんだそうな。一応目が無いわけでもないらしいのですが、一般的な目とは異なりレンズも網膜も角膜もなく、やはり感光性の細胞で出来ている触覚突起です
そんな人間の胃腸がそのまま生きてるかのような蚯蚓(みみず)ですが、似たようなものばかりかと思いきや結構バラエティにあふれてるので一例をあげますね。是非調べてみてください。