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映画の付け合わせ


久しぶりに枝豆を食べた。岐阜に住んでいるおばあちゃんが枝豆と落花生を送ってくれたので、その日のうちに茹でて塩を揉み込み、出来立てふわふわの枝豆をぱくっと。うまい!


皮の部分をよくみるとうぶ毛みたいなのが生えていてふわふわしていて、その繊細さがなんとも愛らしく感じる。前に枝豆を食べたのはおそらく居酒屋だっただろうか、できたてのおばあちゃんの味はこんなにも美味しいのだ。


だがasmr動画には不向きだろう。耳をすませてもシャクッ、カリッ、ゴクンッという美味しさを際立たせるような音はしない。音がしないということは、映画館ではポップコーンを食べるより、枝豆を食べた方が咀嚼音が気にならないのではないだろうか?と閃いた。


シリアスだったり緊迫感のある静寂だったり、映画館でポップコーンを食べるのは少しハードルが高い。人類は映画館でポップコーンを食べる時の音が気になって、口に含んで20秒くらい唾液で湿らせれば、音が鳴りづらいことを覚えたと思う。映画館で最も適している食事は枝豆だ!

ただ一つデメリットであるのが、食べ終わった後に皮のゴミが出ること。暗い中ポップコーンの固いところを落として、拾えずに帰った経験は誰しも一度はあるだろう。枝豆の皮を落としてしまうことも予想はつくが、なんとなく他人の枝豆の皮が落ちているところを想像すると、汚いかんじがする。少々しんどい。


映画館で枝豆を販売するのはどうですか?と誰かに提案してみたいが、きっと売れないと思うよ、とか掃除が大変そうだなあとか、そうやっていろんなことを諦める世界だよな、この世の中は。

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