ショートストーリーで #しゅんしゅんぽん
皆さんに「夏に限らず」考えて欲しい事
夏になるといろんなことを考えてしまいますが
正直、私も沖縄のことはドラマやドキュメンタリーで多少知っているぐらいです。
でも何かを皆さんに考えていただくきっかけになればと書いてみました。
キッカケになった作品はこれらの作品です。
戦後とはいつまでだったか蝉時雨
学び舎の「月桃」のうた沖縄忌
戦闘機キラリ雲間をかすめ去り
使い捨ての命を生きる
幸せを感じる朝の合歓の花
明日は散るやも知れないけれど
原爆忌ドームをよぎる風のあり
遠空へ向け思いよ届け
直接過去の辛い歴史を詠んだものばかりではありませんが、私はそのことを連想してしまいました。
他にも先の戦争のことを詠んだ作品はいくつかありました。
あと追加でこの作品のイメージも重なりました。
蝉の声夕焼け色に染まる雲
急いで帰ろお腹が空いた
(ストーリー)
あの日私は命を救われた。
あの兵隊さんに命をもらった。
その時集落の全員が洞窟に居た。
しばらくして一人の兵隊がもう一人の兵隊の肩を抱えて同じ洞窟に逃げ込んできた。
抱えらえている方は銃弾やなんやで全身血まみれだ。もう瀕死のようだ。
無傷のほうの兵隊が手りゅう弾を手に掲げ叫んだ。
「ここで全員、名誉の自爆を行う!ありがたく思え!」
集落のみんなは恐がって洞窟の奥の方へ逃げた。
「死ぬことが怖いのか?!それでも日本人か?!名誉だと思わないのか?!」
私も一緒に奥にあった岩陰に隠れた。
外では戦車の音が近づいていた。拡声器でカタコトの日本語で何かを呼び掛けている。アメリカ軍が近くまで来ているのだ。
「惑わされるな!あいつらを一人でも巻き添えにして自爆するのだ!」
その時だ。
瀕死のほうの兵隊さんが自分の銃を手にした。
と思った瞬間だった。
彼はほんの今まで叫んでいた兵隊を銃で撃った。
掲げていた手りゅう弾は爆発せぬまま洞窟の端に転がった。
彼はかすかな息でもなお私たちに聴こえるようにこう言った。
「これでいい。あなたがたはアメリカ軍に降伏してください。彼らは絶対に命までは取りません。」
村人の一人が彼に近づいた。
一言二言会話を交わしたようだがそのまま彼も息を引き取ったようだ。
その村人から後から聞いた話。
彼の最期の言葉。。。
「こんなことをするために生まれて来たんじゃない。
皆さんは生きてください。」
「しゅんしゅんぽん」の案内はこちらです。
#旬杯 もあと4日だよ
ではまた。
皆さんにいいことがありますように。
曲書きながらこんなことも考えてたのよ。(夏なので)
というより「何か書かなきゃ」と思っていたのです。
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