西欧近代化が生んだ悲劇…椅子に座る、西洋軍隊式歩き方、(化学的に)薬で制する・・体を壊す楽チン指向
古来、江戸時代まで多くの人達が椅子に座るという文化は無かった。床几に腰かける峠の団子屋で一休み・・という場面であろう。
戦国時代でも野外の戦評定くらいである。
椅子に座るという文化は明らかに文明開化と共に、欧米から齎されたものであろう。
よく言われるのが、長時間椅子に座ると、『エコノミー症候群』と呼ばれる症状に陥り、時に命に関わることもある。
この『エコノミー症候群』というのは、
『長時間同じ姿勢で座っている』
ことが主たる原因で、別に航空機に乗っていようがいまいが同じことである。航空機に乗っていれば確かに身体を動かす時間もあまり無い。
一方、現代では近代的ビルの中で事務職で働く人達、特に女性の方が多いが、冷房の完備したオフィスで椅子に腰かけて一日8時間程度ほぼ座っている。これでは、『エコノミー症候群』ならぬ『オフィス症候群』なのである。
椅子に座る…楽である、実はこれが人類の二十万年以上にわたるライフスタイルとは大きく異なるのである。
したがって人類は未だ椅子に座り続けることに適応はしていないのである。
椅子に座れば、血行も悪くなり、第二の心臓と言われる脚の機能も低下して血流も10%以上低下する。
血流は養分や酸素補給と同時に、熱を身体の各部に運ぶという重要な役割があるが、この性能が低下する。
冷え性と言われるのはこの血流低下のよる熱輸送の性能低下が引き起こしている。
次に、江戸時代までは、ほぼ『ナンバ歩き』と言って、手と足が同じように移動していたのである。右手と右足が同時に前に、そして後ろにと歩いていた。
皆さん、歌舞伎や能などをご覧になると、手と足の動きに注目です。
摺足のように手と足が同じに出ています。
要は、明治時代に西洋式軍隊行進として採用したのが現代の手と足が逆に動く歩き方なのです。
この軍隊式は、上体と下半身が捻られるために腸も捻転して便秘などの原因にもなります。
またエネルギー的にもナンバ歩きの方が省エネで幾分か速く歩けるそうです。
薬の投与は最悪です。毒を以って毒を制す・・のアプローチですから、体の持つ自己治癒力を無視して体内に薬品を投与して化学反応を誘発するという生命体としては異様な反応を強制します。
以上いくつかの例で、近代化が齎した悲劇を纏めてみました。
くれぐれも気を付けましょう!
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