この言葉があったからこそ東京にきたぞ!
子供頃の僕は超慎重派で何をするにも自分で決められなかったし、誰かの許可がないと前に進めない子でした。
要は、超がつくほどビビリな子だったのです。
(まぁ大人になった今でもビビリな性格は直っていませんが)
なので母親からはこんな風に言われていました。
「あなたは石橋を叩いても叩いても渡らない子だね〜」
もうこの言葉を何回聞いたことか!
家に来客が来るたびこう言って僕を紹介していた気がします。
なので人生で初めて覚えたことわざは「石橋を叩いて渡る」であります。
母親に口酸っぱく言われ続けたせいか子供ながらにこの言葉はマイナスなことなんだとなんとなく認識していき
「もっと冒険していこう」
と、逆に思えるようになっていきました。そして壮大な夢を描くのです。
漫画家、プロレスラー、歌手などなど。
公務員になって欲しい祖父の言葉には意を介さずとにかく有名になりたかったのです。
特に歌手への憧れは強く高校時代にソニーミュージックへデモテープを送りつけたものです(当然、不合格ですが…)
しかし、夢への馬力はここまで。
そこから夢を見つつも現実を見なくては行けない時期がやってきて僕も飲まれるように、なんとなく大学へ行き、なんとなく就職していました。
「俺はまだ本気を出していないだけ」
そんな強がりな言葉を、なんの根拠もない言葉を言い聞かせては、夢を諦めた自分に目を背けていました。
そんな感じにぐだぐだしながら20代も終わりに差し掛かった頃、ふと自分の10年後を考えたら、とてつもなく怖くなってしまったんです。
「このまま手取り20ちょいで無難に結婚していいのか?」
「まだ何も成し遂げてないじゃないか?」
「てか、いつ本気だすんだ?」
「まもなく30歳。もう一回ゼロになろう」
そう思った僕は、東京へ行って一旗揚げようと思ったんです。
もう好きなことをやろうと。
昔から芸能界には強い憧れがあったので今度は裏方として芸能界で仕事したいと漠然と思うようになったのです。
しかし、頭で考えるのは簡単です。ここでまた「石橋を叩いても叩いても渡らない」性格が出てしまったのです。
30歳、経験ゼロ、知り合いゼロ、貯金少々。
こんな状況であったため、東京行きの決心がなかなかつかなかったのです。
しかし、仕事をしていたある日。車から流れるラジオである言葉が紹介され東京行きを決心するのでした。
その言葉は、
「幸運は大胆な人たちに笑いかける」
医学の父と呼ばれる古代ギリシャの「ヒポクラテス」の言葉なのでが、シンプルなこの言葉にドーーーンと背中を押されたのです。
よし、行ってやろう!!! と。
こうして東京へやってきた僕は辛いこともたくさんありましたが、今では知り合いも増え、収入も増え、仕事もまずますいただいております。(コロナのせいで仕事の影響はありますが…)
あの時、この言葉を聞いてなかったらきっと今でも地元でしがない人生を送っていたことでしょう。
そして今、僕のように何かをやりたくても一歩踏み出す勇気がない人がいるのならばこうアドバイスをさせてください。
自分のやりたいことをストップすることも、スタートさせるのも自分。
人生のヒントは足元にあるのです。
まずはスタートを切ること。そこから完走を目指せばいい。
考えはシンプルに、行動は大胆にです。
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