②僕がトラウマを抱えてから
前回からの続きです(URL: https://note.com/mister8/n/ncedfb9dae2e1)。
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僕がIさんを突き落としてしまって以降は、Iさんと会話することも遊ぶこともなくなった。
いつもの日常が崩壊してしまったようだった。Iさんに何度謝っても聞いてくれなかった。もう完全に拒絶されたようだった。
翌日学校に行って謝ろうとしても無視される。顔も合わせてくれない。いわゆる「詰み」状態。僕はもうIさんと会うことに対して恐怖心が沸いた。
「もう何もできない、どうすることもできない、、、、」
どうやったらIさんと仲直りできるのか考えることを諦めた。
それからというもの、僕は女性に対して接することが怖くなった。
Iさんの時のように、自分がとった行動で女性が傷ついてしまうかもしれない。そうなれば今まで築いてきた関係が終わってしまう。
学校では男子としか遊ばなくなり、女子と話す機会があっても業務的な内容しか話さなくなった。自分からは絶対に踏み込まないように、踏み込まれても自分から距離をとっていた。
その期間が長くなると、さらには被害妄想までするようになった。
「今の行動絶対にキモイと思われてる、、、」
「(自分が通り過ぎたあと)笑い声が聞こえた。もしかして俺の顔見て笑ったり変な噂話でもしてるんちゃうか、、、」
年月が経つにつれて女性に対してネガティブに考えるようになってしまい、中学生の頃が1番酷かった。
友人は男友達だけ作った。というより男友達しか作れなかった、作りたくなかった。
そして被害妄想で自分が潰されないように、自分の不安な気持ちを誤魔化すために可能な限り学校では1人にならないようにした。
どうしても1人になってしまう休憩時間などは机に突っ伏して耳が腕で塞がるように寝たふりをして過ごす。
学校生活は異性との付き合い以外は悪くなかった。ただ1つだけ、異性と仲良くすることは頑張れなかった、、、
高校まではずっとそんな学校生活を送っていた。
トラウマから逃げ続け、自分には異性と仲良くどころか彼女も結婚もできないと思っていた。
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