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Mist
2018年8月29日 21:27
平成最後の夏、私は何を想うのだろう。夏を愛し、夏にすべてを捧げ、夏と共に生きてきた私が、一体。私は昭和の夏を知らない。だから私にとっての夏は、平成の夏がすべてということになる。 あの頃、私は小学生だった。朝はいつもラジオ体操から始まった。私の部屋の窓からは公園が見える。みんなが集まる公園だ。少し早く集まってはしゃぎ回る低学年の男子。虫取り網を持って木を揺らす者もいる。 時間が近づくと、三か所