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北海道引退馬巡回旅行記

北海道に行ってみよう、引退馬に会いに

なぜ乗馬だったのか?

先月の記事に書いた通り、昨年の10月終わりから乗馬を趣味にしてはや半年が経った。で、そのきっかけはなんだったのかというのが今回のトピック。実は北海道へ観光牧場を中心に引退馬と会ってきた。

千歳IN、日高・浦河経由、帯広OUT、3泊3日

今回の旅行ルート

夜の便で千歳空港に着き、夜を過ごしてからの3日間で牧場など各地を巡った。時期は2月。気づけば3ヶ月も前になってしまったけれど、思い出を振り返っておく。

計画を練り始めたのは鳥羽・名古屋行きとほぼ同時期だったが、今回は行ってみたい宿泊施設が概ね決まっていた。

北海道の南側、白老町~浦河~帯広の辺りは馬産地として名高い事はウマ娘きっかけで知っていて、少しばかり興味を持っていた。旅程として移動が多く日程が長めになることが分かっていたので、家族を連れて行くには気が引ける。思い切ってのひとり旅だった。

牧場巡りとしてはやや時期外れも満足の思い出

大体の時期と宿泊先を決めた後に、宿泊先以外で訪問できそうなアクティビティを探したところ繁殖のため各牧場様が繁忙期であることを知ったので、少しばかり目的とズレていた感は否めないがそれでも十分な経験ができたと思う。

1日目、新千歳空港~支笏湖~Yogiboヴェルサイユリゾートファーム

新千歳空港入り、一夜明けてエアターミナルホテルの窓辺から
1日目、走行ルート

新千歳空港から近いノーザンホースパークでは観光牧場で暮らす馬たちの姿を観つつ、馬産業や社台グループの歴史を窺った。

戦利品のアイドルホースぬいぐるみ6頭

一応時間に猶予はあったので樽前山の山映くらいは拝んでおくかと樽前山神社へ足を伸ばすも、山付近は曇り空で見通せず。更に深入りして支笏湖畔へ登ってみても同じだったけれど、たまたま氷濤まつりの開催時期だったので外観のみだが氷の美術館を楽しんだ。

社務所内にホッコータルマエ(ウマ娘)の看板があったらしい、、、
支笏湖畔まで行っても見えない樽前山
こんなお祭りをやっていたとは!
遊歩道には歴史ある鉄橋も

雪中ドライブを楽しんで下山し、宿泊先へ向かう。道中では苫小牧名物、三星のよいとまけやハスカップジャムをお土産に買いつつ、日高町までひたすら道を走る。

日暮れ過ぎに宿泊先であるYogiboヴェルサイユリゾートファームへ着。短い時間ではあったが、収牧済みだった馬たちのいる厩舎内見学もさせて頂いた。

牧場見学が楽しみだったのであまり予約した部屋の詳細を確認していなかったのだけれど、大放牧地側の元寮はとても広々としていて、一人で泊まるには贅沢すぎるんじゃないかと驚く程だった。

壁紙や調度品など空気感には最大限こだわりを感じる
生活寮だったこともあり余裕のある室数
寝室もゆったり
和室にはYogibo
アメニティの自家ブランドコーヒーもうれしい
夕食を頂いた付近のレストランにはルドルフ会長ののぼり

2日目、のんびり放牧地見学~西山牧場~谷川牧場~うらかわ優駿ビレッジAERU

2日目のメインはYogiboヴェルサイユリゾートファームさんの放牧地見学で、早朝からお昼すぎまでのんびりさせて頂いた。

朝に撮影した宿泊棟外観
朝食から昼食まで過ごさせてもらったカフェ
朝食中の引退馬・功労馬の皆さん
タニノギムレット、一人と一頭
食事を持ってきたと思ったのか、近づいてファンサしてくれたエタリオウ
定位置は道路脇なのかな?
2頭の視線の先には、、、
通行中の鹿
アドマイヤジャパンはよくスカーレットレディのそばに
看板猫2匹
Yogiboの上ですやすやかわいい
昼食後のデザートまで

カフェの窓辺から大放牧地を眺めつつひとしきりゆっくりとした時間を堪能していよいよ2日目の移動を開始。まずは前日訪問可能時間に間に合わなかったおなじみセイウンスカイ・ニシノフラワーの生産牧場である西山牧場さんでお墓参りをさせて頂いた。

並びの墓石
2日目、走行ルート
長い海沿いの最中
北海道の広さを感じる景色

そして予定していたもう1箇所の馬像参りを谷川牧場さんにて。この半年、クラブで新馬調教に関わらせて頂いている馬匹がこちらの生産だったので、ぜひとも伺っておきたかった。

シンザンも放牧場を見守っているんだね

谷川牧場さんもそうだったのだけれど、道中何気なく目にした道路脇にちらほら名前を耳にする牧場が広がっていることがしばしばで、ちょっと市街地を外れたら牧場があって当たり前というのが北海道というところなのだと実感し始めたのがこの辺りだった。

日が暮れる前に2日目の宿泊先であるうらかわ優駿ビレッジAERUへ着。

スタンダードな一室

宿泊時の楽しみとして、Yogiboヴェルサイユリゾートファームさんと同じく放牧地観光があったのだけれど、残念ながら看板とも言えてウイニングチケット号は直前で生をまっとうされていた。

宿泊直前に亡くなったウイニングチケットへ

3日目、初外乗~天馬街道~帯広空港

さて、夜が明けてアクティビティとしては本旅行のメインと言える初外乗。乗馬を始めたのはここで本当の初心者向けよりちょっとレベルが上のコースを選んでみたかったというのがきっかけ。旅行時点での鞍数は44鞍、速歩から駈歩にクラスを上がったところだった。

JRA敷地内の丘へ向けて、3日目にしてついに平地で降った雪の上を往復およそ1時間半程度だったか。シマエナガを探しながらゆらゆら常歩に揺られてのトレッキング。当時はまだ屋内でばかりレッスンを受けていたので、自然の中での騎乗自体が初体験となり新鮮だった。

見渡す限りJRA敷地内の丘の上

ウイニングチケットも過ごしていた放牧地にはスズカフェニックスとオウケンブルースリのG1馬2頭を始めお仕事待ちの馬たちが自由な時間を過ごしていた。

外乗が終わると馬たちはお昼時
スズカフェニックスとオウケンブルースリはのんびり
3日目、移動ルート

午後に入っていよいよ関東へ戻るフライトへ向かうわけだけれど、ちょっと失敗したのが安直に距離だけで天馬街道を抜けるルートを選んでしまったこと。当日は幸いにして程よい小ぶりの雪空だったものの、まだ寒い北海道で山間を抜けざるを得ない計画は一考の余地があったかもしれない。

帯広に入る頃には3日間で初めて400kmほどの運転をこなして疲労が出ていたので、飛行場周辺の観光は諦めた。夕方のフライトまでをロビーで過ごし、一路関東へ。

行ってみたいところはまだまだありつつ、またいつか

  • ノーザンホースパーク

  • Yogiboヴェルサイユリゾートファーム

  • うらかわ優駿ビレッジAERU

ひとまず3箇所の観光/宿泊施設を軸にプランニングした今回の北海道旅行だけれど、時節柄もあり伺えなかった場所も多い。社台スタリオンステーションの種牡馬放牧場やビッグレッドファームは馬への興味が薄れないうちに訪れてみたいところだ。その時にはうらかわ優駿ビレッジのJRA日高育成牧場見学ツアーもぜひに。

外乗というアクティビティは基本インドア派の自分が「行ってみたい地域」を増やすのに良い指針となっていて、冬が深まらないうちに阿蘇や八ヶ岳に行ってみたい。

この歳にして我ながら意外な趣味が広がったことを喜んでいる。

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