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10年前の乳がん闘病中の私と今の私 ~女性活躍の話
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10年前の2015年(16年)の私が話す【乳がんの記憶】は発見、告知、手術、復職、そして挫折して病欠と進んだ。
「すごくいっぱい話したね、疲れたでしょう」
「うん、そうだね」
「昇格推薦ダメになったんだったよね」
「そうだね。でもね、それは結構早く吹っ切れたんだよ」
「どうして?」
「自分じゃなくてもいいと思ったから」
「ママで、管理職女性が?」
「そう。誰かが道を作れば、ついていく人がいると思ったから。」
「自分じゃなくていいと?」
「うん」
「どうして?」
「不妊治療の末に、40歳で娘を授かった時に娘のために何か残ることがしたいと思って」
「でも自分じゃなくても?」
「うん。誰かを応援すればいいから。」
自分が亡くなった後に、今よりもっと女性が自由な時代がきたらいいなって思ったと、その道を作る小さな砂の1粒くらいにはなりたい、それが主役である必要はないと、10年前の私はいった。
「なんか壮大?」
ふふふ… でしょ?と笑った。
乳がんになり、通院するたびに「生存率」という聞きなれない言葉を耳にして、その時にあらためて「自分はいつかいなくなる」って感じたから決意は揺らがなかったらしい。自分ではなくても、誰かを応援する形であっても。
「2025年はどんな感じ?だいぶ進んだ?」
進んでいると言えるのだろうか?
「どうなってたらうれしい?」
「そうだね…
男性女性は関係なくいい仕事をしている人は昇進や昇給の機会があって、何人かはリーダーっぽい女性が居る感じ」
「うん…意識のある大企業はそうなっている、かな」
「育児中のママもその中には含まれている」
「うん…意識ある大企業はそうなっている、かな」
「育児休暇を取る男性がいる!」
「そこだけは進んだと思う!まだまだ普及中だけどね」
「では、『すごい女性軍』とその他、みたいに区別されていない」
「区別されていると思う」
ええ?
その話を「2025年の私」からしてもいいでしょうか。
女性活躍提唱は2016年。あれから9年、
どうしてそうなってしまったの?
つづく(2025年の私からのお話し)
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