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【2016乳がんの記憶 異動】魂の絶望…戦力外通知


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この話をあまり書きたくなくて。でも、この話は色んなところで問題を起こしていることで、私だけじゃない。”はざまさん”が活躍するうえでの大きな障害だから、あえて書こうか。嫌だけど。

育児時短を使わせてもらい私の復職は順調に進んだ。手術前からLINEやメールの受信と発信はできるが返信にストレスがかかってしまうことが増えていたから、もしかしたらPC操作もダメかと思ったけれど、意外とできた。

復職から1週間後、施策発表の会議があった。たくさんは作れなかったがプレゼン資料を用意して、今期の成果とこのあと期末までの計画、来期の目標まで書いた。
部長は「うん、チームの中で一番いいね」と言ってくれた。状況的に言って、親切心とも思うがうれしい気持ちで会議室を出た。

「あ、ちょっと話いい?もしかして何も聞いていない?」
なんだろう?
部長とテーブルをはさんで座った。
「あのね、自社に戻ってもらうことになったんだよ」
「… あの、がんになったからですか…」
私は同じビルの親会社へ出向していた。そういえば、自社のえらい人が今週うろうろしていて話しかけてきた。普段話さない人。あれは、私のことを話しに来ていたということか。

「この部署は営業と一緒にクライアントに呼ばれたらあちこち行く忙しい部署だから」

おはらいばこ… 
戦力外通知…

席に戻ると、どうやら周りはみんな知っていたみたいだ。どんな気持ちでさっきの私の施策発表のプレゼン聞いていたんだろう。「一番いいね」と言われて喜ぶ私を、どんな目でみていたのだろう。

せめて、今日の施策発表会の前にいう選択は
本当になかったのだろうか。

つづく↓

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